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お勧めの動画編集ツールから冒頭30秒の作り方まで ゼロから動画が作れる最新ツールと“ウケる”コツ

2025年07月11日 公開

学識サロンまぁ~(YouTubeチャンネル運営者)

ゼロから動画が作れる

動画投稿を始めるのなら、少しでもクオリティの高いものにし、叶うなら再生回数も伸ばしたいもの。登録者数77万人超の書籍解説チャンネルを運営する学識サロンまぁ~氏によれば、今では初心者でも扱いやすいツールがたくさんあり、それらを駆使すれば誰でも質の良い動画を作れるという。
動画編集スキルを一段上に押し上げる、様々な秘訣を聞いた。

※本稿は、『THE21』2024年8月号より、内容を一部抜粋・再編集したものです。

 

動画編集・投稿の間口は急速に広がっている

学識サロンまぁ~とは何者

「動画投稿=若者の文化」と思われている人は多いかもしれません。事実、動画の作り手は若い人が多いですが、ミドル世代にも挑戦しやすい環境になりつつあると、私は考えています。 一つ目の理由は、視聴者にミドル~シニア世代の人が増えているということです。自分と近い年代の視聴者が増えているということは、興味や共感を呼びやすく、その分有利と言えます。

もう一つの理由が、動画編集のためのソフトやサイトが充実してきていることです。中には無料のものも多く、動画の作り方を解説する動画もたくさんあるため、お金もかかりません。

アニメーション動画を作ることができるソフトも増えてきているため、顔出しをせずに活動することも十分可能です。今や、仕事でパソコンを長く使ってきた人なら、誰でも難なく動画を作ることができる時代になったと言えるでしょう。

この記事では、動画編集に役立つツールや、お勧めの動画形態を紹介します。動画投稿を始めることで、同じ趣味を持つ視聴者と繋がりを持ったり、副業として収入を得られるようになるかもしれません。

 

アニメから音声までお勧めの編集ソフト

最新動画編集ツール

私は「学識サロン」をはじめ、複数のYouTubeチャンネルでアニメーション動画を投稿していますが、その編集に用いているのはビデオスクライブ(VideoScribe)というソフトです。

このソフトでは、ホワイトボードに絵や文字を描く様子を動画にする、いわゆる「ホワイトボードアニメーション」を作ることができます。私の運営するチャンネルでは書籍の内容や歴史を解説しているため、ホワイトボードアニメーションと相性が良いのですが、有料であることも踏まえれば、初心者にはあまりお勧めできないかもしれません。

一般的に有名なのは、ビヨンド(VYOND)というアニメーション制作ソフトです。先述のホワイトボードアニメーションをはじめ、様々な形式のアニメーションを編集できます。キャラクターデザインも数多く用意されており、非常に幅広いジャンルで用いることができますが、こちらも有料です(値段はお高めです)。

セリフを読み上げる音声ソフトも、今や様々な種類のものがあります。今、最も使用されているように感じるのは、ボイスボックス(VOICEVOX)という無料のAI音声合成ツールでしょうか。より人間の声に近い音声にしたいなら、有料のボイスピーク(VOICEPEA K)もお勧めです。

最近の音声ソフトはどれも性能が良く、音域などの調整がうまい人だと、人間が本当に話していると視聴者が勘違いするレベルの音声が作れます。

アニメ・音声ソフトをいくつかご紹介しましたが、私が最も強くお勧めするのはゆっくりムービーメーカー4(ゆっくりMovieMaker4)です。

ゆっくりムービーメーカー4の利点の一つは、無料であるということ。初めて動画編集に挑戦する人にはうってつけです。

そして何より、最大の利点は、「キャラクターの個性が確立されている」という点です。ゆっくりムービーメーカー4では数多くのキャラクターを使用できますが、それらのキャラクターが掛け合いをする動画はインターネット上に無数に存在し、「ゆっくり解説(ゆっくり茶番劇)」として一大ジャンルとなっています。キャラクターごとの大まかな性格や口調のクセもパターン化されているため、これらを考えずに済むというのは、初心者にとっては非常にありがたいことと言えるでしょう。

また、視聴者にとっても、見覚えのあるキャラクターが登場しているというのは安心感となります。「同じ形式の動画に埋もれてしまうのでは」と思われるかもしれませんが、奇抜な動画のほうが敬遠されるものです。

ゆっくりムービーメーカー4の他にも、キャラクター性を持たせた読み上げ用音声合成ソフト(いわゆるボイスロイド)も人気です。近年では特に「ずんだもん」というキャラクターが人気で、「ずんだもんが調子に乗る→しっぺ返しを喰らって痛い目を見る」という流れがお決まりになっています。そういった大まかな流れの中に、自分の伝えたい情報やメッセージを込めれば、それだけでそれなりの動画になります。

ここまで様々なソフトを紹介してきましたが、どのソフトを使うにしても、利用規約があります。それをよく読んで規約を遵守する必要があることは言うまでもありません。くれぐれもお気をつけください。

 

聞き心地が大事に!マイク・BGMの選び方

良い動画を作るためには、音声にこだわることも大切です。

視聴者は、何気なく動画を視聴しているようで、耳から入ってくる情報の良し悪しに非常に敏感です。多少の画質の悪さは気にならなくても、音声にノイズが混ざっていると強い不快感を抱いたりします。視聴者は、目よりむしろ耳が肥えているのです。

顔出しをしないスタイルの動画でも、声だけは自分の声を使うという場合は多いです。その場合は、スマホのマイクで妥協せず、録音用のマイクを購入したほうが良いでしょう。

また、ポップガードの購入もお勧めします。ポップガードをマイクに装着すれば、息が直接マイクにかかることを防ぐことができ、話したときに生じる破裂音などのノイズを軽減することができます。それだけで、聴き心地は変わってきます。

自分の声で動画を作る場合の音声編集ソフトとしては、オーダシティ(Audacity)を私はずっと使っています。ノイズキャンセルや、音のバランスを取るコンプレッサーといった加工を施すことのできるソフトで、無料で使えるのも嬉しいです。

「音」という観点では、BGMも忘れてはなりません。話し声や環境音だけの動画というのも寂しいもの。今や無料で利用できるフリーのBGMが数多くありますので、積極的に使ってみましょう。

フリー音源・音楽素材がダウンロードできるサイトとしては、ドーバシンドローム(DOVA‐SYNDROME)、甘茶の音楽工房、魔王魂などが有名です。サイトごとにクレジット表記の仕方など使用ルールがありますが、それらを守れば無料で音声を動画に使用できます。

 

見る人たちの感情を想像してみる

アイデアの出し方のコツ

「自分が好きなジャンルの動画を作りたい。視聴者は少なくてもいい」と言って動画制作を始めても、再生回数やチャンネル登録者数が少ないと張り合いがなくなり、数カ月後にはやめてしまう人が大半です。せっかく手間暇かけて作った動画ですから、見てもらわないとやはり楽しくありません。長く続けるためにも、再生回数や登録者数は多いに越したことはないのです。

ではどうすれば再生回数や登録者数を増やすことができるのか。最も手っ取り早いのは、「人気のあるジャンルに乗っかる」ことでしょう。

人気があるのはどんなジャンルなのかを調べ、それらの中で、自分も興味や知識があるジャンルがあれば、そのジャンルの動画づくりから始めるのが一番良いと思います。

ジャンルが決まったら、そのジャンルを見ている人たちをイメージしてみてください。

例えば、一人ぼっちで飲む「ぼっち飲み」動画が人気を博したことがありました。ぼっち飲み動画を見ている人たちは、どんな人たちなのか。「自分も一人ぼっちで、同じような人がいることに安心したい」「自分よりも大変そうな人を見て、自分のほうがまだマシだと思いたい」「単純に他人の不幸を見たい」......こうした視聴者の感情まで想像できると、どのような動画を作れば見てもらえるのか、アイデアが生まれてきます。

動画のアイデアに困っている人には、「自分のコンプレックスを題材にしてみたら」とアドバイスすることもあります。例えば、若いのに禿げているとしたら、それを動画のメインキャラクターの特徴にしてみる、といったようにです。YouTubeでは、背伸びをして自分を大きく見せようとするよりも、等身大で頑張っている姿を見せて、応援してもらおうと思ったほうが成功しやすいかもしれません。

アイデアを思いついたら、そのアイデアに近い動画がないかリサーチします。たいていの場合、同じようなアイデアを思いついた人はすでにいて、動画があります。その動画の再生回数もわかりますので、多ければ、どこが人気の理由なのかを探り、逆に少なければ、どこが悪いのかを考えます。

動画のシナリオを考えるときに参考になるのも、同ジャンルの動画です。YouTubeには文字起こし機能があり、動画の音声を文字として読むことができます。どのような構成で話が展開しているか。どのような言い回しをしているか。色々と参考になることがあるはずです。

 

サムネイルと冒頭の30秒で決まる

多くの人に見てもらえるかどうかは、サムネイルと最初の30秒で決まると言っても過言ではありません。サムネイルに興味を持った人が、その動画をクリックしてくれて、動画を見始めて30秒以内に、見るか、見るのをやめるかを決めると言われています。

ですから、冒頭の30秒にサムネイルと関係のない話をしたら、すぐに視聴終了となります。いかにサムネイルの内容を膨らませて、さらに見たくなるような内容を伝えるか。

「2024年9月に〇〇が変わります」という新情報を伝えるサムネイルだとしたら、「それには申請が必要で、申請しないと大損することになるかもしれません」と最初の30秒で伝えれば、その申請方法などを知りたくなり、そのまま見てくれるのではないでしょうか。

新制度や変更点、申請方法などを解説した動画は多数あり、解説のわかりやすさも重要なポイントですが、正直に言って、それほど大きな違いはありません。どの動画を見ても、同じ程度に理解できます。それでも再生回数に差が出るのは、サムネイルと冒頭の30秒の内容の違いなのです。

サムネイルのコツとしては、「数字を入れる」「疑問文にする」「言い切る」「『損する』といったネガティブ訴求」「口語を加える」など、いくつもありますので研究してみてください。

 

【学識サロンまぁ~(がくしきさろんまぁ)】
2019年6月より、ホワイトボードアニメーションを用いた書籍解説チャンネル「学識サロン」をYouTubeで開始。一切顔出しをしないスタイルで、計20チャンネル以上の収益化に成功。現在は、YouTuber向けのオンラインサロン「学識サロン(顔出しせずにYouTube攻略)」も運営している。著書に『“顔出しナシ”でYouTubeで稼ぐ本』(大和出版)などがある。

YouTubeチャンネル「学識サロン」https://www.youtube.com/channel/UCC4NkFV-L-vVYD5z_Ei5dUA
オンラインサロン「学識サロン(顔出しせずにYouTube攻略)https://community.camp-fire.jp/projects/view/362663

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