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なぜアメリカのエリートは意図して「ひとりの時間」を持つ? 創造力を高める習慣

2026年05月12日 公開

河原千賀(アメリカ在住ジャーナリスト)

一人の時間

あなたは「ひとりの時間」に何をしているだろうか? 自分と深く向き合う静かな時間こそ、情報に翻弄されない自分軸を作るための第一歩となる。本稿では、モチベーションや創造性にも影響を与える"ひとりの時間の過ごし方"について、書籍『グーグル社員はなぜ日曜日に山で過ごすのか』より紹介する。

※本稿は『グーグル社員はなぜ日曜日に山で過ごすのか』(PHPビジネス新書)より抜粋・編集を加えたものです。

 

「孤独」と「退屈」に向き合う時間が強い自分を作る

「ほんの些細なことに、イライラしてしまう」
「自分が何をしたいのか、わからない。ただ、時に流されていくように感じる」
「いろんな行事を入れてるのに、ワクワクしないし、面倒にさえ思える」

そう感じるのならば、ひとりの時間が足りていないのかもしれない。

「ひとり」というと、内気、非社交的、内向的、孤独、と否定的なイメージを持たれやすい。それに、ひとりになると、何となく手持ち無沙汰で、ついスマホに手をしてしまうことも多いのではないだろうか。

しかし、「意図したひとりの時間」は、パフォーマンスを発揮するうえで欠かせない習慣になる。アーティストや作家、研究者など独創的な能力を必要とする人たちは、積極的にひとりの時間を確保してきた。それが仕事だったからだ。

情報が溢れかえるこの時代、すべての人に、ひとりの時間は必要とされている。もはや、アメリカのエリートビジネスパーソンで、ひとりの時間を持たない人など考えられない。

英語では、「Solitude」と「Loneliness」とははっきり区別して使われる。日本語でも「寂しい」と「淋しい」は、区別されて使われている。ひとりでいるからといって、淋しいわけではない。というよりも、ひとりでいても、淋しさを感じないのは立派なスキルである。

それは、自分と向き合うことに、心地良くいられる能力だ。

 

「ひとりの時間」に何をするか

ひとりでいると、自分の心の声が聞こえ始める。その自分の声との対話を楽しめるだろうか。それとも、向き合いたくない思いや感情が現れて、避けたくなるのだろうか。自分との対話は、退屈でしかないのなら、ちょっと悲しい。

変化の著しい世界に生きる私たちは、内観し、自分の頭で考える習慣をつけないと、溢れる情報に振り回され、時代に弄ばれてしまう。

意識的に「ひとりの時間」を持てば、外からの影響を受けずに自分の内面を見つめることができる。

絶え間ないニュース、世論、誰かの意見、広告......溢れかえる情報を遮断し、自分を知るための時間を持つことで、他人からの期待やイメージに応えようとしたり、自分の価値観を曲げて人に合わせようとすることがなくなる。

ひとりの時間は、誰かに評価されるのではなく、自分が自分を評価する時間だ。

・自分の夢、理想はどこにあるのだろうか
・現実と理想のギャップを埋めるには、どんなスキルが必要なのだろうか
・どんな行動を起こせば、より自分の理想に近づけるのだろうか

ひとりになったら、こんな質問を自分自身に投げかけて、自分の軸を確認しよう。「ひとりの時間」は、神経を休めて、気分も明るくなれる。そのうえ、創造力も増す。そして、ひとりになることで、人とのつながりに感謝の気持ちが生まれ、周囲との関係性や結びつきも改善される。

 

30分早く起きて「ひとり」になる

ふらっと好きなときにひとりになれるなら理想だが、家庭を持ち、子育てにも忙しい世代は、どのように時間を作れば良いのだろうか。まず、「ひとりの時間」を計画に入れてしまうことだ。たった1時間でも、数週間先のカレンダーに書き込んでしまおう。

ひとりの時間は、デジタルデバイスからも邪魔されないよう徹底すること。まとまった時間が取れなくても、朝、いつもより30分早く起きることで、ひとりの時間を確保できるかもしれない。

お風呂やシャワーの時間を、完全にひとりの世界に浸れる時間にしてしまうことも可能だ。早めの電車に乗って、出勤時間でひとりになれる静かな場所を見つけるなど、工夫次第で実現できる。

 

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