10代で起業し、実業家として活躍をつづける嶋村吉洋さん。これまで多くの億万長者と接したことで、お金持ちになる人は"ある特徴"を持っていることがわかったといいます。書籍『となりの億万長者が17時になったらやっていること』より解説します。
※本稿は、嶋村吉洋著『となりの億万長者が17時になったらやっていること』より内容を一部抜粋・編集したものです
億万長者というと、「豪華な家を持っている」とか、「高級車に乗っている」とか、「有名なブランドの服や時計を身につけている」などをイメージする方が多いのではないでしょうか?
確かに中にはそういう人もいますが、たいていの億万長者は、とにかく目立たないことを意識しています。
以前、大阪で物件の内覧をしたとき、地元の不動産王と言われる億万長者の方にお会いしたのですが、普通にママチャリのような自転車でやって来られました。
よれよれのジャージにツッカケのお姿でママチャリに乗って現場に来られた大地主の方を見て、私と同行していた友人は「管理人のお爺ちゃん」だと思ったようです(笑) 。
私もそんな格好で街をウロウロしていますが、世にはそんな【普通】にしか見えない億万長者が多いのです。
一定のレベルを超えた億万長者が、【億万長者】だと一目でわかる服装をして、最高級車に乗ることなどは、セキュリティの点で非常に危険なことです。ましてやSNSなどで自分のプライベートのことを発信するというのは、ある意味、死活問題になるかもしれないのです。
なのに、SNS上には【億万長者】という人が多数存在していて、豪華絢爛な生活を発信しています。SNS上の【億万長者】という人たちは、何を目的に豪華絢爛な生活を発信しているのでしょうか? 良い悪い、正しい間違っているという話では一切なく、一度これについて深く考えてみると、面白い発見があるかもしれませんね。
参考までに、私の友人の億万長者は、世界中にルイ・ヴィトンを展開しているLVMHの株式を大量に保有して、その配当だけで豊かな生活をしています。億万長者はルイ・ヴィトンの商品ではなく、ルイ・ヴィトンそのものを買うのです。
16歳のころから、億万長者と呼ばれる人たちと接してわかったことがあります。彼らの一番の特徴として挙げられることは、「微差にこだわる」ということです。
具体的に、その差はどんな行動に表れるのでしょう?
・約束の時間ギリギリではなく、最低でも30分前に到着する
・自分が他人にしてほしいことを、まず自分が行なう
・どれだけ忙しくても適度な運動をする
・無駄なサブスクリプションなどがないか見直し、極限まで固定費を削る
・毎日短時間でも読書をする
・毎日親に感謝の連絡をする
・自分から気持ちの良い挨拶をする
・思いついたことは、その場でやるか、すぐにタスク化する
・何時に寝ても、毎日同じ時間に起きる
・可能なかぎり、アナログでコミュニケーションをとる
・きちんと謝る
・あるべき物があるべき所に必要なだけある状態を保つ
ほかにもあります。
・必ず「沸点」を超える仕事をする
・トイレを使用した後は、必ず軽く掃除する
・何かをもらったり、恩を受けたら、後日お会いする際に具体的にお礼を伝える、またその関係者の方に嬉しかったこととして伝える
・1つ買ったり手に入れたら、同じ目的のものを1つ捨てる
・次の人が使いやすいように、その場を去るときは現状復帰以上に整える
たとえば、これらのことですが、すべて「やったほうが良いこと」でありながら、実際にやっている人は少ないのではないでしょうか。
「本を書く」ということを考えてみてください。素人にはとてもできない。大変な仕事のように思えます。でも、「毎日1ページの文章を書く」と言えば、さほど難しいことには感じませんね。
この1ページの文章、1週間や2週間では、7ページとか14ページの文章にしかならず、ただのメモ程度の中身です。でも、1年365日、毎日1ページずつ書き続ければ、随分と厚い内容になります。
「自分も本を書けるかも」。そう思えてきませんか?
もっとも、365ページの文章を書いたとして、中身がそれで保証されるわけではありません。ネガティブなことを毎日書けば、ネガティブな内容の本になるし、ポジティブなことを毎日書けばポジティブな内容の本になります。
ここでお伝えしたいのは、毎日の微差は時間が経つにつれて大差となり、人生に違いを作るということです。
更新:03月29日 00:05