《写真提供:〔株〕アリア》
最近俄(にわ)かに脚光を浴びているマスキングテープ。
マスキングとは本来覆い隠すの意味ですが、おしゃれなテープとしても人気があり、必ずしも何かの上に貼るのではなく、留めたりラッピングの柄として使う、付箋として使うなど、多種の用途が見出されています。
太さや柄も非常にバリエーション豊かになってきていて、観光地では土地の名物やキャラクターを題材としたもの、文具店ではリフィルの一部を補完するものまで、凡(あら)ゆるラインナップが所狭しと並んでいる一大マーケット。
売り場に行くとそのバリエーションにいつも目移りしてしまい、つい集めてしまいます。
筆者が楽譜製本時に使うマステの山(筆者撮影)
さて、本日ご紹介するのは、その中でも少し特殊な使い方に特化しているテープです。
聞いたら確かにそんな使い方もあるねとなるものの、もしかしなくてもあまり一般の方の需要はないかもわからないが、それがむしろ良いとか、だからこそと火が付くパターンもあろうかと...前置きが長いですね。
勿体振り過ぎても仕方ないため、いい加減ご紹介しましょう。
本日ご紹介するのは、五楽線(ごらくせん)テープという名の五線譜の柄のマスキングテープになります。
音楽をやる人にとっては救世主的なアイテムです。太さは12ミリと15ミリと20ミリの3種類があります。
特徴としては、この五線の上に直接音符が書き込めて、楽譜の上に貼れること。ペンでも、鉛筆でもインクを弾かないので非常に便利です。
また、上に貼って譜面を直す以外にも、譜めくりの前のページに次の音を書いたり追加したりするのにも使えます。
かつ、しっかりした紙質のため、貼って剥がすことがしやすい作りとなっています。
そもそも五線をいちいち書かなくてよいことが最高。そして、このちょい足しや書いたものの移動のしやすさなども、実は音楽をする方にとっては想像以上に便利なもので、演奏時使用していると大概「何それいいね、どこで売ってるの?」となります。
そのため、取り扱っている楽器屋さんでも人気商品らしく、良く売り切れているそうです。今では通販でも売っているので、ご興味ある方は是非探して見てください。
また、音楽されない方でも、五線譜にト音記号などを描いて留めたらおしゃれなワンポイントにもなりますので、この機会に是非コレクターアイテムの1つとして如何でしょうか?
更新:11月21日 00:05