今回紹介するのは、好みのフォーマットを組み合わせて使用できるノートとその周辺ツールからなる「STYLE NOTEBOOK Series(スタイルノート・シリーズ)」です。
本シリーズは、2021年に10種のフォーマットからなるA5薄型ノートシリーズとして登場し、その後A5システム手帳リフィルやブックマーカー(栞型メモシート)タイプが増え、ノートカバー、バインダーなどの周辺ツールも含め、好みに応じた利用方法の幅が広がっています。
ノートタイプ、リフィルタイプのフォーマットには、以下の種類があります。
■ノート/リフィル
・Monthly
日付フリーの月間ブロック型フォーマット、16か月分。
・Weekly
日付フリー・24時間目盛りの週間バーチカル型フォーマット、27週分。
・Daily
日付フリー・24時間目盛りの1日1頁型フォーマット、60日分。
・100Day
日付フリー・方眼敷2日1頁型フォーマット、100日分。
・Gantt Chart
月間ガントチャートフォーマット、24か月分。
・Meeting
議事録フォーマット、30件分。
・To Do
To Do管理フォーマット。
・Spreadsheet
統計表フォーマット。
・Think
思考支援フォーマット4種。
・My Life
生活情報フォーマット6種。
ブックマーカータイプのフォーマットには以下の種類があります。
■ブックマーカー
・Monthly
日付フリーの月間メモ。
・Weekly
日付フリーの週間メモ。
・To Do
To Do管理メモ。
・Meeting
議事録メモ。
・Reading Memo-T
縦罫メモ。
・Reading Memo-Y
横罫メモ。
・Planning/Memo
5mm方眼メモ。
・Coordination
人型メモ。
ブックマーカータイプ
どのフォーマットも考え抜かれたデザインで、使い勝手が良いですが、特徴的なフォーマットとしてノート・リフィルタイプの「Think」について取り上げてみたいと思います。
「Think」は各種思考支援フォーマットで、以下の4種のフォーマットを含んでいます。
【マンダラチャート9×9】
マンダラチャート(※)は、思考整理によく使われるフォーマットです。書籍等では3×3=9マスのマンダラチャートA型が紹介される場合が多いですが、本製品では9×9=81マスのマンダラチャートB型を採用しています。
これは、日本人大リーガーの大谷翔平選手が使用したことで注目を集めたフォーマットで、1つのテーマを2段階で詳細化することが可能です。
大谷翔平選手は「プロ野球選手になる(ドラフト指名)」という夢を8分類64項目の具体的な項目に細分化するのに使用しましたが、問題分析、アイデア展開などさまざまな用途に活用することができます。
【座標軸】
2軸4象限の、さまざまな分析に使用可能なフォーマットです。物事を複数の属性で分類するのは分析の基本ですが、最も単純で強力なのが2つの属性で分類する方法です。
その結果を明確に示すために使用するのが2軸4象限フォーマットで、「アイゼンハワーの四角形(緊急度・重要度)」「Will-Skillマトリクス(やる気・能力)」「SWOT分析(内部外部・プラスマイナス)」など名前のあるフォーマットから、分析対象に応じて独自の2軸で分類する用途まで、活用することができます。
【同心円チャート】
3重同心円のフォーマットで、扇形に24分割されています。円の扇形分割で円グラフのような比率表現をしたり、中心からの距離別配置で情報の遠近表現をしたりするなどの使い方が考えられます。
【4コマ・メモ】
4コマ漫画のように、1頁に縦に4つ×2列=8コマがあるフォーマットです。プレゼン資料の下書き、映画等の絵コンテ、ストーリーボードなどに使えます。また単純に情報カードのようにコマごとに情報を記入・蓄積していっても良いでしょう。
ブックマーカータイプも使用したくなるフォーマットばかりなので、1種ご紹介します。
【Coordination】
人型の枠線が描かれたフォーマットです。衣装のコーディネート記録、所有管理、デザインや身体の健康状態の記録、美容記録など、いろいろな使い方が考えられます。
ノートタイプは、専用のノートブックカバーに2冊セットして使用可能です。ノートタイプ・リフィルタイプはともにA5サイズなので汎用性が高く、他社のノート・リフィルと組み合わせた運用も考えられます。
ブックマーカータイプは、一部の情報を抜きだして持ち歩いたり、外部で記録した情報を集めたりする使い方も良いかもしれません。
今回詳しく紹介していない製品も含めて、フォーマットを確認し、手書きによる情報処理をぜひ楽しんでみてください。
※マンダラチャート
1979年、故・松村寧雄氏(株式会社クローバ経営研究所創業者)によって開発された手法およびフォーマット。仏教の曼荼羅図を元にしており、「中心核を持つ3×3のフレーム」(A型)と、「A型フレームを3×3個並べたフレーム」(B型)がある。
オープンソースのように広く使用することを推奨したため、いろいろな場所で使用されている。クローバ経営研究所ではマンダラチャートの利用方法のセミナーを実施しているほか、「マンダラ手帳」の販売、マンダラチャートフェスティバルの実施も行っている。
《写真提供:〔株〕LACONIC》
更新:10月14日 00:05