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副収入が1500万円に...資格取得の達人が「働きながら合格できた」勉強法

2023年01月05日 公開
2023年12月28日 更新

林雄次(資格ソムリエ)

 

「旅行計画」と同じように資格取得の準備をしよう

林雄次

「働きながら」の資格取得は、コツさえ押さえれば、たとえ難易度の高いものでも、決して不可能ではありません。にもかかわらず、多くの方が苦労し、時に挫折してしまうのはなぜか。それは十中八九、計画不足にあります。

資格の勉強は、「旅行」に似ています。海外旅行に行くとき、皆さんは計画を立てますよね。 

いつからいつまで、どこに、誰と、どんな交通機関で行くのか。行った先でどこを訪ね、何をするか。予算はどれくらい必要か。そうしたことを考えずにいきなり海外に飛んでしまう人は、まずいないと思います。

資格も同じです。ノープランで突っ込んでも迷子になるだけです。まずは、その資格がどのような資格なのか、を知りましょう。これが、勉強を始める前に欠かせないプロセスです。

問われる知識や技能の内容、合格率や採点基準、受験者はだいたいどれくらいの準備期間を設けて試験に臨むのか。資格関連の本はもちろん、ネットでも情報収集できます。経験者の成功談や失敗談も、ぜひリサーチしましょう。

試験のルールも重要です。選択式、記述式、口頭などの形式と、その配分など。これらの情報にもとづいてテキストを選び、勉強のスケジュールを組みましょう。

 

必要な標準勉強時間の何倍で勉強を進められる?

スケジューリングで最初にすべきは、取りたい資格の「必要勉強期間」を把握することです。どの資格のガイド本にも、合格ラインに達するまでにかかる期間の、だいたいの標準時間が書かれています。それをもとに、1日当たりの勉強量を割り振っていきましょう。

勉強はダイエットと同じで、「毎日コツコツ」が肝心です。「1週間で〇キロ痩せる」が現実的ではないのと同じく、試験直前に一気に追いあげるのにも無理があります。また、週末だけ食べ物を控えても痩せないのと同様に、休みの日だけを勉強に充てても、やはり効果は出ないでしょう。

ここはやはり、毎日同じペースで淡々と続けるのがベスト。毎日お風呂に入るように、毎日の勉強を習慣として定着させましょう。

勉強の内容は、テキストや問題集を、「複数回」読む・解くのが基本です。よほど簡単な資格でない限り、一周しただけで頭に入ることはありませんから、2~3周するイメージで進めていくと良いでしょう。

勉強を始めてしばらく経つ頃、最初に割り振った勉強量と、自分のペースとの間に、差が出てくる可能性があります。一般的・平均的な所要時間より速く進む人もいれば、遅く進む人もいるからです。

もし「相場の時間の7割くらいで進む」場合なら、トータルの準備期間も7掛けと考えてOK。逆に「1.2倍かかっている」ならば、期間も1.2倍になります。それに合わせて、予定していた受験日より前倒しする、延期する、といった調整も適宜行ないましょう。

なお、「相場と比べ物にならないほど遅い」という方は、おそらくテキストの読み方が間違っています。「読んでも理解できないから、次にいけない」と思ってはいないでしょうか。そんなことを考える必要はありません。 

まだその資格を持っていないのだから、すんなり理解できないのは当たり前。わからなくてもどんどん読み進め、それを2周、3周と繰り返せば自然と頭に入っていきます。

さらに言えば、テキストを最初の章から順に読む必要もありません。あとのほうに書いてあることが頭に入りやすいなら、そこから読んでも問題ありません。うしろの情報が入ったことで、前の情報が理解できることも多々あります。

パズルのピースがある程度埋まると、残りのピースの形が自然とわかるのと同じです。最後にパズルが完成しさえすればいいのですから、はめるピースの順番は、自由に決めていいのです。

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