2021年04月08日 公開
2022年10月06日 更新
メールには、折に触れて感謝のひと言を添えましょう。
「ありがとう」は相手にとって非常に喜ばしい言葉です。これまたリモートでは伝える機会が激減しますから、メールの末尾の追伸として、一文加えるとよいでしょう。とはいえ毎回だとしつこくなるので、適宜緩急をつけるのも忘れずに。
同様に大事なのが、期待を伝えることです。それも「期待しています」とストレートに伝えるより、「問いかけ」の形をとるのが有効です。
何らかの報告が上がってきたら、感謝を伝えつつ「その成果はあなたにとって、どれくらいすごいことか」を聞いてみましょう。まだ完了していないことなら「これを達成したら、どんな意義があると思う?」と問いかけます。
「お客様の仕事がスムーズに進んで、業績が上がること」「世の中のこんな課題が解決すること」と言う風に言語化すれば、相手は自分の仕事に意味を見出せます。
ここで思い出されるのが、ドラッカーが語った「3人の石工」の挿話です。
3人の石工に「何をしているのか」と聞いたら、一人は「暮らしを立てている」と答え、2人目は「石切の最高の仕事をしている」と答え、とりわけ生き生きと働く3人目は「教会を立てている」と答えた、という話です。
この3人目の職人のように、明確な意義を認識し、そこに参画する実感は、高いモチベーションの源となります。そのなかで、ともに働く人との連帯感や、社会とつながっている感覚も、より確かなものになっていくでしょう。
更新:11月24日 00:05