THE21 » トピックス » ビジネスは「施し合戦」。値切り交渉に隠された深すぎる意味(モロッコ)

ビジネスは「施し合戦」。値切り交渉に隠された深すぎる意味(モロッコ)

2020年04月07日 公開
2020年04月10日 更新

<連載>世界の「残念な」ビジネスマンたち(53)石澤義裕(デザイナー)

自動車保険のグレードは、車ではなく「人」で決まる

世界的に有名な超巨大損保会社で、車の保険に入りました。

マネージャーが車のサイズを訊くので書類を渡すと、数字を見ながら、

「大きい車ですね」

大型車の保険代を提示します。

「No! 軽自動車です。モロッコで一番小さい車です」

「サイズ表をよくみてください、この寸法です」

指さした箇所を見てくれますが、「やっぱり大型車ですね」って言い張るのは、数値よりもわが家の境遇を聞き出そうとしているからで、はなからサイズに興味はないのです。

どちらが施すかの見積もりをしたいだけなんだ!って気づきましたが、この車のどこが大型車なんですかっ! よく見てよっ!ってムキになって怒るあたり、修行の足りない我輩です。

 

ところでスーパーマーケットのオリーブが、ときどき塩辛いです。

買うたびに、味が違います。

この味のばらつきは、イスラム教的にはどんな教えなんでしょう?

この塩辛さから、ナニを学べばいいのでしょうか?

スペイン、フランス、イタリア、ドイツのコロナ次第では、あとふた月ほど軟禁生活が続きます。

オリーブを噛み締めながら、じっくり勉強します。


20年くらい前のモロッコ人は、話しかけるだけでお金を請求してくる守銭奴。いまではカメラの前でポーズ。しかも無料。成長しました。

THE21 購入

2024年9月号

THE21 2024年9月号

発売日:2024年08月06日
価格(税込):780円

関連記事

編集部のおすすめ

お金持ちでなくても可能?失敗しない「海外逃亡」のススメ

<連載>世界の「残念な」ビジネスマンたち(52)石澤義裕(デザイナー)

意外に稼げる海外ノマドワーカー、まったく稼げない海外ノマドワーカー

<連載>世界の「残念な」ビジネスマンたち(50)石澤義裕(デザイナー)

日本の常識は捨てよ!アフリカ起業で成功する7つのコツ

<連載>世界の「残念な」ビジネスマンたち(51)石澤義裕(デザイナー)
×