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ムダな会議を一掃!すべての会議は「KJ法」と「共感力」で円滑に進む

2020年03月27日 公開
2023年02月21日 更新

園部浩司

会議の雰囲気は「共感」するだけで変わる⁉

進行中は常時「共感」を示しましょう。「ああ、あるねえ!」「これ、困るよね! 他にも感じている人いる?」と言いながら付箋を集めると、参加者の積極性がアップします。「これは気づかなかったな!」と、驚きを示すのも良い方法。

意見が賞賛されることで納得度が増します。問いかけ方も重要です。「会
議のあるべき姿はどういうもの?」とそのままフラットに聞くだけでは場が活性化しません。

「こんな会議が最高、って思えることを教えて!」など、ワクワク感を喚起し、活気ある場をデザインしていきましょう。場作りには、笑顔も欠かせません。今一つ良い意見が出てこないときでも笑顔で元気よく盛り上げましょう。心から笑顔ができない方は「ビジネス笑顔」で大丈夫です。

と言っても、普段は仏頂面なのに会議だけ笑顔、というのも不気味です(笑)。そのため私は、日頃から笑顔でいるよう努力しています。これは、ファシリテーションの手前にある、コミュニケーションスキルのトレーニングとも言い換えられます。

コミュニケーションは、原則一対一。ファシリテーションは一対多、もしくは多対多。言うまでもなく後者のほうが上級編です。日々のコミュニケーションは、会議を回すための「基礎レッスン」と捉えましょう。

 

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著者紹介

園部浩司(そのべ・こうじ)

人材育成・組織風土改革コンサルタント,研修講師,プロファシリテーター

1991年、NECマネジメントパートナーに入社。経理部に配属され、その後、事業計画部へ異動し36歳でマネージャーに昇格。さまざまな企画を立案し実行するが、チームマネジメントはプレイヤー時代のようにはいかず、成果をなかなか出せずにいたところ、あるプロジェクトにおいてメンバーとの関係が破綻。これをきっかけに、自身の変化の必要性を感じ、試行錯誤を繰り返す。すると、チームの状態が劇的に向上し、プロジェクトでも大きな成果がでるように。その後は、「メンバーの育成」と「成果」の2軸にフォーカスするチームマネジメントを行い、300名在籍の組織変革プロジェクトリーダーをつとめ、1年間で約2億円の営業利益の改善に導く。業務改革推進本部では、最年少部長に抜擢。2016年に独立し、人材育成や業務改革、風土改革のコンサルティングを行う「園部牧場」を設立。ベンチャーから大手企業までのチームプロジェクトを仕切るほか、年間2500人以上のチームリーダーやファシリテーターの育成に携わる。営業活動はSNSなどを一切使わず口コミのみ。数年先まで依頼で埋まっているコンサルタントであり、トップファシリテーター。指導した人数は、延べ2万人を超える。

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