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一流クリエイターが大ヒットを生み出し続ける「ストレスゼロの時間術」とは⁉

2020年01月02日 公開
2023年02月24日 更新

水野学(good design company 代表取締役)

自分の仕事の工程を流れにしてとらえてみる

私の事務所でいえば、いつも以下のような工程で仕事をルーティン化しています。

①調べる→②手描きのラフを描く→③「叩き台」となるラフをパソコンで描く→④見本を出す→⑤最終見本(修正版)を出す。

私は文房具のデザインをすることもあれば、鉄道会社のブランディングやロゴ作りに関わることもあります。仕事の内容は変わっても、取り組む工程はまったく同じです。

皆さんの仕事も同じはず。例えば提案書を作る場合であれば、それが社内向けの業務改善の提案書であったとしても、顧客向けの商品やサービスの提案書であっても、だいたい以下のような流れになると思います。

①調べる→②方向性を決める→③企画書の流れを決める→④文字にする→⑤図を加える→⑤完成。

この流れを無視して、いきなり「文字にする」ことから始めてしまったら、書いている途中に方向性が違うことに気づき、また最初から書き直すというように、ムダな作業時間が発生する可能性大です。

ですから皆さんも、まずは自分がいつもどんな工程で仕事をしているか、またはどんな工程で仕事をすれば最も効率的かを考え、ルーティン化することから始めてみてください。

もちろん転職したばかりとか、新しい部署に異動してきたばかりという場合、いきなりその仕事の工程を把握するのは難しいでしょう。

でも早ければ1カ月、遅くても3カ月も働いていれば、ルーティン化は十分に可能だと思います。

 

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一つひとつの仕事に締め切りを決めよう >

著者紹介

水野学(みずの・まなぶ)

good design company 代表取締役

1972年、東京生まれ。98年、多摩美術大学グラフィックデザイン科卒業後、98年にgood design company設立。ゼロからのブランド作りをはじめ、ロゴ制作、商品企画、パッケージデザイン、インテリアデザイン、コンサルティングまでをトータルに手がける。主な仕事に、NTTドコモ「iD」、相鉄「ブランドアッププロジェクト」、熊本県キャラクター「くまモン」、「中川政七商店」がある。著書に『いちばん大切なのに誰も教えてくれない段取りの教科書』(ダイヤモンド社)など。

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