2020年02月13日 公開
2023年02月24日 更新
たくさんの資格がある中で、自分に合うもの、仕事に役立つものはどれなのか。660を超える資格ホルダーである鈴木秀明氏に、キャリアを補強する資格についてどう考えるべきか、うかがった。(取材・構成=内埜さくら)
65歳定年とはいかず、現役で働く期間を延長せざるを得ない時代になりつつあります。副業をして収入を増やしたり、リタイア後に開業したりといったことが誰にでも必要になってくるでしょう。「資格」は仕事の選択肢を広げる一助となるものです。
そうした中で、取得しておいて損のない資格を例としていくつかご紹介します。
1 語学系の資格
インバウンド需要の高まる中、語学はできて損はないスキルの一つと言えます。
英語ならまずはTOEIC600点を目指しましょう。「実用英語技能検定(英検)」は、級によって記述や面接試験もあるので、実務と運用能力の裏づけになります。
2 ファイナンシャルプランナー
FP資格は汎用性が高く、業界を問わず評価が高い資格です。保険の見直しや投資、相続などに関する知識が身につくので、もし仕事で使わなくてもプライベートにも応用できます。
3 中小企業診断士
経営学をはじめとして、経済学・会計・法務・情報システムといった数多くの科目をパスしなければならない難関資格です。経営に携わるうえで総合的な知識が身につくので、会社での仕事でも、起業を考えたときにも役に立つと思います。
これらの資格は汎用性が高いものですが、「これさえ取れば一生安泰」というものではありません。どんな資格によってキャリアの可能性が広がるのかは、人によって異なります。
では、自分に合った資格をどう探せばよいのか。最初にやるべきことは、「キャリアの棚卸し」です。これまで携わってきた仕事について書き出し、整理してみてください。そこから自分の強みとなることが見えてくるはずです。
自分の強みがわからない人は、異業種の友人と自身の仕事に関する話をすると、ヒントが得られることがあります。自分では当たり前、たいしたことがないと捉えていたスキルでも、高い価値を持っているケースがあるからです。
あるいは、目標としている人がいれば、その人がどんなスキルを持っているかを考えてみるのも有用です。
「どの資格を取ると、自分がより輝く人生を送ることができるか」を考え、戦略的に資格を取得しましょう。自分が何をしたいか、何を面白いと思うかを軸に、考えてみてください。
更新:11月24日 00:05