2019年12月17日 公開
2023年01月11日 更新
9年間にわたって、毎年60日間スキーをしていることで、星野氏は、思わぬ副産物があることに気づいた。それは、休みまくると、かえって仕事の意欲が高まってくることだ。
「ここ何年か、1カ月ぐらい雪山にいると、最後の1週間は帰って仕事をしたいと思うようになりました。最初の1週間は休みに慣れる期間で、次の2週間は純粋に楽しめる期間なのですが、それを過ぎると、飽きてくるのですね。
それに『皆に忘れられているのではないか』という気持ちにもなります。そういう気持ちで帰ってくると、仕事をバリバリやろうとする気になりますよ。
散々休んで、皆さんにご迷惑をかけたので、取り戻さなくちゃいけないという思いもあります。時間を前借りしてしまったので、そのぶん返済しなくては、という気分です」
休みが取れないと嘆いている人には、先に休みを入れてしまい、「借金」をすればいい、と星野氏は勧める。
「『そろそろ仕事したい』思うまで、休んでみる。本当に自分の場所がなくなる人もいるかもしれないので、注意は必要ですが、ほとんどの人が、実は休んでも問題ないし、仕事に対する意欲が上がり、パフォーマンスも上がるはずです。自分にプレッシャーを与えるという意味でも、一度試してみてはいかがでしょうか」
更新:11月25日 00:05