2019年12月09日 公開
2023年02月24日 更新
最後のポイントは、「頼まれた仕事は、まずは全部引き受けること」。
非常にシンプルですが、とても大事なポイントです。
口コミであなたの評判が広がれば、仕事を頼まれる機会は自ずと増えていきます。
「やってみないか」「やってくれないか」と言われた仕事は、損得勘定を考える前に、まずは断らずに全部やってみるようにしましょう。私は、そうしてきました。
食わず嫌いをせずに、何でも引き受けているとどうなるか。
「あの人は、頼めば引き受けてくれる」という評判がまた広がり、さらに頼まれやすくなります。
誰しも経験があるでしょうが、「あの人、引き受けてくれるかなあ」「渋い顔をされたりしないだろうか」などと、心配になる相手には頼みごとをしづらいものです。
これに対して、何を頼んでも「喜んで!」と引き受けてくれる相手には頼みやすいもの。当然ですね。
ですから、最初はできるだけ「頼みやすい人」と評価されるよう、頼まれるハードル自体を普段から下げていくことをおすすめします。
私の経験上、何でも引き受けていると、さらに色々なことを頼まれるようになります。
すると、よりいっそう、多様な経験を蓄積していくことができるようになる。色々なボールを貯めることができるようになる。
現場に触れまくることによって、仕事のクオリティはますます上がっていく……。
先に話した「インプットとアウトプットのサイクル」が、自分でも気づかないうちに「高速化」していくこと、間違いありません。
もちろん、それを続けていると、パンクするまで引き受けることになります。それでも引き受けていると、生産性を高めないと続かないので、どんどん仕事の質が上がっていきます。
それでも引き受けていると本当にパンクするので、そのときはじめて、仕事を取捨選択していけばよいのです。その頃には、その判断がつくくらいにはクオリティが上がっています。
以上、「わらしべ長者的キャリア」の説明をしてきました。
「やりたいこと」や目標、志はあれば素晴らしい。
けれども、なくたって大丈夫。
そのかわり、足元の仕事を120%の力でやる。
これが、私なりのキャリア論のスタート地点です。
目の前の仕事を徹底的にやれば、リアルな経験がどんどん貯まっていく。
経験を貯めていった先で「突き抜ける」ことができるのです。
具体的な努力の仕方としては、「わらしべ長者的キャリア」の3つの極意、「クオリティを徹底的に上げる」「常に人を驚かせる」「食わず嫌いせず、何でも引き受ける」ことを心がけてみてください。
すると、より幅広く、より深い経験を貯めていくことができるはずです。
そして、徹底的に貯めていった経験は、自分では想像もしていなかったキャリアを開いてくれます。私自身、そもそもこうしてキャリア論を語っている自分なんて、想像していませんでした。
やりたいことはなくていい。目標もはっきりしていなくていい。そのせいでモヤモヤすることもあるでしょう。私もさんざんモヤモヤしてきました。
モヤモヤしながらでも全然構いません。目の前の仕事で経験を貯めましょう。まずは、そこからです。
更新:11月24日 00:05