2019年11月01日 公開
2023年02月24日 更新
言うまでもなく、営業マンとはお客様あっての存在です。営業マンは、あくまでお客様から「選ばれる」存在でしかありません。しかしながら、お客様の下僕でもない。互いに利益を提供し合うパートナーであって、主従関係でも上下関係でもないのです。そうした機微に気づかず、営業マンに対する経済的な優位にしか目が向いていないお客様とは、つきあうべきではありません。
とくに保険業界では留意すべきで、実際、お客様の要求を断りきれず、それが不法だと知りながら詐欺などの犯罪に加担してしまった営業マンも少なくありません。もちろん、遅刻した前述のお客様と犯罪を結びつけるつもりはありませんが、時間やお金にルーズなうえ、それを恥じないようなお客様は警戒すべきでしょう。
お客様の誤りを指摘したら、契約が打ち切られるおそれが高まります。その場はうまく避けて通ることができても、そのうち関係がギクシャクして、結果的にお客様を失うことにもなりかねません。
それでも、私は信念を曲げてまでお客様に盲従すべきではないと考えます。正義感だとか倫理観だとか、そんな小難しい理由ではありません。ただ、自分の息子や娘に対して顔向けできないようなことはしたくないからです。「いい歳をして青くさい」と思われるかもしれませんが、営業マンとして誇りをもつ以上、その程度の意地は通したいところです。
こびへつらう営業マンは短期的にしかお客様から選ばれませんが、是々非々を貫く営業マンは結果的に長期的にお客様から選ばれ続けるのです。
更新:11月25日 00:05