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できるリーダーは「自分の会議の出席回数だけを減らさない」

2019年10月25日 公開
2023年02月24日 更新

吉田幸弘(リフレッシュコミュニケーションズ代表)

部下の会議の出席回数を減らそう!

無駄な会議

 

 リーダーになると出席する会議がかなり増える。会議のはしごで、1日の大半が会議で終わってしまうなんて人もいるだろう。会議の中には有用なものもあるが、メールや社内SNSなどで済ませられるような定例の報告会議もある。出ているメンバーがほぼ同じで、毎週やっている定例会議などは、やめられるならやめてしまったほうが良いかもしれないが……。

※本稿は、吉田幸弘著『リーダーの「やってはいけない」』(PHP研究所)の一部を再編集したものです。

 

部下は「一応出て」と言われたら出ざるを得ない

 私も、リーダーだったときには、出席しているすべての会議を洗い出して、この会議は毎週出ていたけど今度から隔週にしよう、などと頻度を減らしたりしていました。あるいは、会議の時間を短縮するための工夫をしていました。

 

 リーダー個人のことだけを考えれば、これだけでも十分でしょう。

 しかし、部下の場合はそうもいきません。

 

 かつて、ある会社の研修に行ったときのことです。その会社の営業マンがどのようなスケジューリングかをヒアリングしたところ、会議に参加している時間が多く、営業に費やす時間が少ないことがわかりました。

 しかも、その営業マンは、本来出る必要がないと思われるような会議や打ち合わせにも多数の時間を使っていたのです。

 

 たとえば、営業部の会議にマーケティング担当が参加する、あるいは営業部の若手メンバーが生産部門のことを学ぶために生産管理部の会議に出る、といったことならまだいいでしょう。

 

 問題は、「一応、○○さんも参加しておいて」と言われて、実際に出てみたら発言する機会さえない会議や、取引先が1名で来社しているのにもかかわらず、こちらは一応出ておいてくれないかと集められた4、5人のメンバーで対応したりする打ち合わせです。

 

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部下にとって適正な会議かを判断すべき >

著者紹介

吉田幸弘(よしだ・ゆきひろ)

リフレッシュコミュニケーションズ代表

成城大学卒業後、大手旅行会社、学校法人を経て、外資系専門商社へ転職。メンバーとのコミュニケーションに苦心し3度の降格人事を経験、クビ寸前の状態になる。その後、異動先で出会った上司から「伝え方」を学ぶことで営業成績が劇的に改善、マネジャーに返り咲く。現在はコンサルタントとして独立し、累計3万人のリーダーを育てている。

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