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ポータブルナビはあなどれない! パナソニック「Gorilla(ゴリラ)」の実力

2019年06月17日 公開

高山正寛(自動車ジャーナリスト)

 

より見やすくなった地図が安全運転をさらにサポート

 


2018年モデルから採用され、高い評価を得ている「安全・安心運転サポート」は、高速道路での逆走を音声と画面で知らせる優れもの。今回、事故が多い地点や道路標識を知らせてくれる機能を追加した

 

 パナソニックのPND「ゴリラ」は、驚くべきことに、50歳代以上のユーザーが半数以上を占めている。また、他社のPNDからの買い換え需要もさることながら、もともとゴリラを使っていたリピーターも非常に多い。つまり、PNDにおけるロングセラーモデルということになるわけだが、その人気の理由は、進化を続けていることにある。

 まず、前述したように車載専用に開発されていることから、使いやすさや地図画面の見やすさがある。タッチ画面によるシンプルな操作性を持ちながら、大容量16GBというゼンリン製の高品質地図を独自にチューニングすることで高い視認性を実現している。

 特に今年度のモデルは「リアル3D交差点拡大図」や「方面看板表示」などが大きく進化。ドライバーがより直感的に情報を取得しやすくなった。

 また、自車位置を正確に測位するために「Gロケーション」と呼ばれる新測位エンジンを搭載。GPSが届きづらい高架下、高速道路の入口や分岐、そして併走する高速道路/一般道の判別もしっかり行なってくれる。

 そして、この高い測位能力を活かしたのが「安全・安心運転サポート」という機能だ。パーキングエリアやサービスエリアでクルマを発進させると同時に「逆走注意アラーム」が音声と画面で注意を促し、また、万が一、合流部で逆走してしまった場合も、画面上のアイコンと音声で警告してくれるのも、その機能の一つだ。

 


道路の変化に対応して表示画面をレベルアップしたのが特徴。事故多発交差点のカラー舗装や、車道を細く見せることで速度を落とさせる「ドットレーン」にも対応

 


これまでも実際の看板と同様のリアルな表示を行なっていたが、昨今の「ローマ字併記」や地と文字の色を反転させて見やすくするなどの新表示に合わせ、方面看板も進化。さらに、高速道路のICやJCTでは分岐案内図のナンバリング表記に対応するなど、スムーズなレーンチェンジを促してくれる

 

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2020年に向けて地図も大きく進化! >

著者紹介

高山正寛(たかやま・せいかん)

自動車ジャーナリスト

1959年生まれ。自動車専門誌で20年以上にわたり新車記事を担当しフリーランスへ。途中5年間エンターテインメント業界でゲーム関連のビジネスにも関わる。ITS EVANGELIST(カーナビ伝道師)として昨今の先進安全技術から携帯電話/PC/家電までデジタルガジェットに精通、そして自動車評論家としての顔も持つ。リクルート出身ということもあり、自動車をマーケティングや組織、人材面などから捉えるなど独自の取材スタンスを取り続けている。AJAJ(日本自動車ジャーナリスト協会)会員。2018-2019日本カーオブザイヤー選考委員も務める。

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