2019年06月17日 公開
パナソニックからPND(ポータブルナビゲーション)「Gorilla(ゴリラ)」の2019年モデルが発表された。昨今、カーナビアプリの影響力が強い中、Gorillaがロングセラーモデルとして高い人気をキープしている理由は、いったい、どこにあるのか? 「安全・安心」をサポートする機能を中心にレポートする。
今回発売された3モデルの中で「CN-G1300VD」(想定売価:6万5000円前後〈税込み〉)は2022年7月までの無料地図更新の他、PNDとしては唯一となる「VICS WIDE」の搭載など、まさに最上位モデルに相応しいスペックを備えている
今年のゴールデンウィークは史上初の「10連休」。この機会を活用して、クルマでの旅行や帰省など、今まで以上に有意義な時間を楽しんだ人も多かったことだろう。
しかし、ドライバーにとって、目的地までの運転は負担がかかる。例年ほどではなかったとは言われるものの、渋滞に遭遇してしまった人にとってはなおさらだ。これからの夏期休暇や年末年始の運転のことを考えると悩みが尽きないだろう。
運転の疲れは、高速道路のIC(インターチェンジ)やJCT(ジャンクション)などでの逆走など、重大な事故にもつながりかねない。特に高齢ドライバーによる事故の割合は増加しており、社会問題となっている。
昨今では、誰もが所有しているスマホにインストールして使う、いわゆる「カーナビアプリ」が有償・無償を問わず世に出回っている。PND(ポータブルナビゲーション)ではなく、カーナビアプリを利用する人が増えていることは、手軽に使えるという点では、理解できる部分はある。
しかし、一度考えてみる必要はないだろうか。クルマは命を乗せて走っている。ゆえにナビゲーション機能にも、当然のことながら、「安全・安心」に対する高い性能が求められる。
アプリを使っている人が意外と忘れがちなのが「そもそもスマホは、クルマという過酷な環境下で使うようには設計されていない」という点だ。
スマホをクリップなどに挟み、ダッシュボードやエアコンの吹き出し口に設置して使うケースが多いが、スマホ自体が発熱するうえに直射日光に晒され、また、エアコンの吹き出し口では結露に見舞われて、最悪の場合、スマホが故障してしまうケースもある。
通信機器である以上、使っている間には通信費が発生するし、画面が小さいために地図が見にくかったり、GPSに依存しているため、トンネル内や高架下などでは自車位置を正確につかむことができなかったりと、使ってみて初めてわかる欠点もある。
つまり、クルマで使う=車載用品である以上、専用に開発されたPNDがアプリに対して根本的な優位性を持っていることは、いわば当然なのである。
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より見やすくなった地図が安全運転をさらにサポート >
更新:11月25日 00:05