2018年10月15日 公開
2021年08月16日 更新
機能性と使いやすさで人気のカーナビ「ストラーダ」に、最新機種となる「CN‐F1XVD(F1XV)」「CN‐F1DVD(F1DV)」が登場。より便利に、また「安全・安心」な運転をサポートする仕様になったという。その進化について、自動車ジャーナリストの高山正寛氏がレポートする。
現在の自動車業界は安全性能に対する気運が高まっており、ドライバーの運転操作を支援するシステムとして「ADAS」と呼ばれるものが徐々に搭載されてきている。ADASは自動ブレーキ制御やヘッドライト制御の自動化など多岐にわたるが、この先にある自動運転に向けての技術開発も積極的に行なわれているのが現状である。
一方、車両に関して重要なシステムの一つであるインフォテインメント領域、わかりやすく言えばAV機能を搭載したカーナビゲーションに関してもここ数年、大きな変化が起きている。それが「大画面」というトレンドだ。元々カーナビの画面はドイツの工業規格であるDINを2段重ねた「2DIN」というサイズの中に収めてきた。その画面サイズは7V型が基本となる。しかし、昨今自動車メーカーはインストルメントパネルを専用設計することで大画面を実現、カーナビの地図などを大きく表示できることは視認性のほか、操作性も向上するなどメリットは高い。
では、2DINサイズを持つクルマには大画面カーナビは装着できないのか。その悩みを解消したのが、2016年に発表したストラーダの「CN‐F1D(F1D)」である。Fシリーズと呼ばれるこのカーナビの最大の特徴は、ナビユニット自体は2DINスペースに装着しながら、9V型のディスプレイ部をコンソールから浮かせるような状態となるフローティング構造の「DYNABIGディスプレイ」を採用した点にある。これまでにない大胆な発想により多くのドライバーが大画面カーナビを楽しむことができるようになり、大ヒットとなった。
さらに翌年には、ディスプレイ部の左右角度調整を可能とした「CN‐F1XD(F1XD)」が登場。左右調整はユーザーからの要望が高く、それをわずか1年強で製品化した。この点も含め、ストラーダの商品群は非常にユーザーオリエンテッド(顧客志向)に優れ、結果として高い顧客満足度にも繋がっていることがわかる。
そして2018年、ストラーダはさらなる進化を目指し、新商品を市場に投入した。もはや大画面が定番化する中、次に市場が求めるのは選択肢の拡大である。具体的には2種類の9V型大画面ナビをラインナップ。ニーズや予算に応じてセレクトできるようになった。
上位モデルの「CN‐F1XVD(F1XV)」はブルーレイディスクの再生に対応しディスプレイの左右スイング機構、また外光反射にも強い「ブリリアントブラックビジョン」を搭載。そしてスタンダードモデルとして登場した「CN‐F1DVD(F1DV)」は、DVDディスクの再生に対応することで大画面をより手軽に楽しむことができるモデルとなっている。
スタンダードモデルと聞くと性能面での不満を感じるかもしれないが、F1DVは高い基本性能はもちろん、ディスプレイ部には新開発の高輝度液晶や低反射フィルムを採用することで、従来モデル以上の視認性を実現している。
そして何よりも、両モデル共通のアピールポイントが装着対応車種の多さだろう。初代モデルであるF1Dが発表された時点で取り付け可能だったのが144車種で、これだけでもかなりの車種に対応していたが、新型モデルは350車種以上に取り付け可能としている。さらに言えば普通、大画面ナビを取り付ける場合、専用金具やパネル類が別途必要になるが、ストラーダの場合はそもそもユニット自体を2DIN部に装着するのでそれらが不要、つまり取り付け時の余計な出費が抑えられる。装着可能車種に関しては常に車両検証を行なっている。この地道とも言える活動こそが、大画面ナビを定番モデルに押し上げた理由とも言えるだろう。
更新:11月22日 00:05