2019年03月07日 公開
2023年03月10日 更新
究極の「売り手市場」が続く中、採用に苦労する企業は多い。とくに知名度のない中小企業にとって、優秀な人材の確保は非常に難しい時代となっている。だが、「工夫次第で優秀な人材を確保することは可能」と主張するのは、「日本一学生が集まる中小企業」とも呼ばれる株式会社Legaseed 代表取締役の近藤悦康氏。具体的にどんな採用法をとればいいのか、教えてもらった。
プロ野球の大谷翔平選手を始めとして、20代から世界レベルで活躍するアスリートは数多くいます。一方、ビジネスの世界では20代はまだ未熟だと思われがちですが、近年、20代前半から成果を上げ、会社の中でもトップランナーになるような人材が生まれつつあります。
では、どうしたらそうした人材に出会えるのか。もちろん、育成は重要ですが、その前に採用のやり方を根本から変える必要があります。
そもそも、採用する人材の品質が低くては、育てるための手間も労力も取られます。料理でも素材が悪ければ、調理も難しい。ですから経営陣、人事部門、現場の管理職が一体となって、人材の質にこだわった採用活動に取り組むことが求められるのです。
とはいえ、昨今は空前の売り手市場が続いており、中小企業に至っては、新卒の求人倍率が9.91倍(第35回ワークス大卒求人倍率調査2019年卒)。つまり、一人当たり約10社から内定が出るというような、企業にとっては厳しい状況になっています。
採用するのが難しいからと、ハードルを下げてでも人数を確保する企業も目立ちます。採用基準を下げると、結局は入社した後、思ったような成果が出せず、離職につながります。やはり、ハードルを下げずに、基準に見合う人材を確保しなければならないのです。
更新:12月10日 00:05