2019年02月08日 公開
2023年03月10日 更新
ライバル意識を持つことも、ラテラルシンキングを促します。優秀な同僚や、競合他社の優れた商品に対して、「違うところで勝負してやろう」と考えるのです。
すると、思考が横に広がり、同僚にはない持ち味や、競合他社とは違う自社商品の強みを磨くことにつながります。
その他、日頃の習慣としてお勧めなのは、想像力を刺激する趣味を持つこと。例えば、落語を聞いたり、文字だけの小説を読んだりして、場面を想像するトレーニングをするといいでしょう。
絵がついている漫画も、読み方によっては、想像力を広げるトレーニングに使えます。「実写化するなら、どんなキャスティングにする?」などと考えながら読むと、物事を抽象化して他のモノと結びつけるクセがつきます。
このように、ラテラルシンキングは、論理を度外視した思考です。
それは、論理的にしか考えられないAIには不可能な、人間にしかできない思考。
人間ならではの強みである「ひらめき力」を鍛えることは、次代を生き抜くための知恵でもあるのです。
《取材・構成:林 加愛》
《『THE21』2019年3月号より》
更新:11月25日 00:05