2018年11月08日 公開
2023年03月14日 更新
毎朝掃除をする青年。手で雑巾掛けをするくらい丁寧なのに、落ちているゴミは拾いません。不思議です。
世界を放浪して13年と120カ国。
ルワンダで初めて、気配りの効く外国人に出会いました。
先月の記事「素晴らしき「おもてなしホテル」。資金ショートの訳とは?」参照
https://shuchi.php.co.jp/the21/detail/5603
この気配り青年の人柄と仕事ぶりに感動し、勢い余って古民家のリノベーションをコラボり2ヶ月。
ルワンダ人の仕事ぶりが見えてきました。
労を惜しまずによく働きます。
愚痴ひとつこぼさずに汗を流しますが、クオリティとメンタリティがあいまって、3歩進んで1歩下がる仕事術。しかしそれを一向に気にしない鈍感力。
不感症なの?ってくらい呑気で、とかく過敏なクレーマー体質の我々日本人には、彼らを眺めるだけでいい精神修行になります。
「ん?」
キッチンの入り口で、施主が首をかしげています。
モルタルが乾いたばかりの入り口をよくよく見ると、壁が斜めになり、歪んで狭くなっていました。
玄関も同様で、軽くガウディ化しています。
翌日、左官屋を呼び出しました。
「あっちもこっちも曲がっているじゃないかっ!」
と、説教の100発でも爆発するかと期待して見ていたものの、そんな様子は微塵もなく
「こことそこ、曲がっているから直しといて」
…………。
えーーー、そんだけーーーっ?
だって、寸法違いですよ!
しかも壁が波うってるし!
やり直しですよ!
ありえないでしょう?
箸が転がっても文句を言わずにいられない日本人には、我慢のならぬ風景じゃありませんか。
天誅を下したい気持ちを丹田に沈め、左官屋の背中を眺めたものです。
更新:11月22日 00:05