2018年08月20日 公開
2023年03月14日 更新
ソフトバンク社長室長時代、孫正義社長から数々のプロジェクトを“むちゃぶり”された三木雄信氏。厳しい納期を必死でクリアする中で身につけたノウハウをまとめたのが、近著『孫社長の締め切りをすべて守った 最速!「プロマネ」仕事術』だ。
プロマネとは、プロジェクト・マネジメント(またはプロジェクト・マネージャー)の略だが、三木氏は「このスキルこそがAI時代の最重要スキルになる」と断言する。その理由についてうかがった。
まずは、あなたのスケジュール帳を開いてください。
そして今日一日、あるいは今週でもいいので、自分がやった仕事をざっと振り返ってみましょう。
さて、その中に「プロジェクト的な仕事」はどれくらいあったでしょうか。
「今はプロジェクトなんて抱えてないけど?」
そう思う人もいるかもしれません。でも、誤解しないでください。
私が言っているのは、あくまで〝プロジェクト的〞な仕事です。
「プロジェクト的な仕事」の定義とは、次の通りです。
①明確な納期または締め切りがあり、ある一定期間に行なう仕事
②(日々継続的に仕事を一緒にしているわけではない)他部門の人、あるいは外部の企業や個人と共同で進める必要がある仕事
③過去にやったことがない仕事で、達成したい目標は定まっているものの、それを実現する具体的な手段や手順があらかじめ明確になっていない仕事
いかがでしょうか。
こんな仕事なら、あなたの日常業務の中にもたくさんあるのではないでしょうか。
こうして定義するとわかる通り、むしろ「プロジェクト的ではない仕事」のほうが少ないのではありませんか?
ひと昔前まで、こうした「プロジェクト的ではない仕事」はルーティンワークと呼ばれ、日本の会社で働くホワイトカラーの業務の大半を占めていました。
しかし今ではルーティンワークは激減し、どの業界や職種でも「プロジェクト的な仕事」の割合が急増しています。
もっと言えば、近い将来、ホワイトカラーのルーティンワークは消滅するというのが私の予測です。
いわゆる〝日常業務〞の内容が、今まさにガラリと変わりつつあるのです。
更新:11月22日 00:05