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今さら聞けない!? 心をつかむ「接待」のマナー

2018年08月28日 公開
2023年03月14日 更新

西出ひろ子(マナーコンサルタント)

 

接待は相手に見られる場でもある

 接待は、相手にこちらを見られる場でもあります。

 例えば、若手が何か失礼なことをしてしまったとき、上司が怒鳴りつけるのか、「私の指導不足で申し訳ありません」と謝るのかでは、相手が持つ印象がずいぶん違うでしょう。

 上司のリカバーの仕方によっては、若手が失敗をしたおかげで、かえって好感を持ってもらえることもあります。

 お酌を女性がする会社は、実際のところ、まだ多くありますが、それが当然だという態度を取っていると、「古い体質の会社なのかな」と相手に思われる可能性もあります。

 かといって、「女性だからといって、注ぎませんよ」という態度を取るのもよくありません。

 上司は相手との話に気を使いますから、お酒については、男女の別なく、若手が気を配る。お酌をする若手に、上司は「ありがとう」などとひと言かける、というのがスマートではないでしょうか。

 同席した相手側の若手に、「あの会社の○○さんは素敵な方ですね」と憧れられる存在にまでなれれば理想的ですね。

 

社内の飲み会は接待の練習になる

 社内の飲み会は、接待よりも、ずっと気楽なものでしょう。

 ただし、気楽だからといって、部下に対して、ついパワハラめいたことを口にしないように注意すること。部下の側も、上司への気遣いは忘れないようにしましょう。

 社内の飲み会で、目上にも目下にも喜んでもらえるように意識することは、接待の練習にもなります。

 また、部下に接待のマナーを教える良い機会としても使えます。教えるときには、決して高圧的にならず、「俺にはいいけど」などのひと言とともに、あくまで楽しい雰囲気の中で教えてあげましょう。

《『THE21』2018年8月号より》

著者紹介

西出ひろ子(にしで・ひろこ)

マナーコンサルタント

美道家。ヒロコマナーグループ代表。ウイズ〔株〕代表取締役会長。HIROKO ROSE〔株〕代表取締役社長。(一社)マナー教育推進協会代表理事。大妻女子大学卒業。国会議員などの秘書職を経て、マナー講師として独立し、31歳で単身渡英。マナーの本場での経験を活かし、帰国後、企業のマナーコンサルティングやマナー研修を行なう。『かつてない結果を導く 超「接待」術』(青春出版社)など著書多数。

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