2018年07月29日 公開
2023年01月18日 更新
3級を取得したあとは、その先に挑戦したくなりますが、2級からはかなり難しくなるので、本腰を入れて勉強する必要があります。合格できなければ、時間をムダにすることになりかねません。
1級ともなると、2級までトントンと合格した人にも、軽々しくはお勧めできません。独学というわけにはいかず、通信や通学の学校の授業を受けることも必須になります。
とはいえ、日商簿記1級、あるいは税理士、公認会計士といった難関資格も、以前に比べれば、働きながら合格しやすくなったといわれています。本気で独立開業を目指す志があるなら、挑戦してみる価値はあるでしょう。
簿記とは別ジャンルでお勧めなのが、FP(ファイナンシャル・プランナー)の資格です。
こちらは「3級FP技能検定」を受験するか、「AFP認定研修(基本課程)」を受けるのが入り口です。
簿記の勉強が「複式簿記」という考え方を一から新たに学ぶものなのに対して、FPの勉強ではもっと身近な知識――年金、税金、不動産、相続、資産運用、保険といった、仕事や生活に密着したことを学んでいきます。
当然、「勉強したことが実際に役に立つ」という楽しさがありますし、出題の傾向も、「1ページ勉強したら、1問問題が解けるようになる」という感じなので、手応えを得やすい。この辺りも、基本的な考え方を身につけるまでに少し時間がかかる簿記とは対象的です。
こうした意味で、FPはとっつきやすい資格だといえるでしょう。「ちょっと時間があるので、何か勉強してみたい」「学生時代以来の試験勉強だから、カンを取り戻したい」という人の第一歩に最適です。簿記の勉強を始めたものの、向いていないと感じた人にもお勧めできます。
更新:11月22日 00:05