社会人のための「資格試験勉強」の計画の立て方

「やり残し」を作ることがやる気を続かせるコツ

　最後に、モチベーション維持の方法についてお話ししましょう。

　好奇心の赴くままに対象を広げていける「教養」の勉強とは対照的に、資格試験勉強は、勉強する内容が決まっています。基本的に、同じ作業の繰り返し。ですから、飽きやすい。

　そこで、同じ内容の勉強であっても、過去問を解く合い間にテキストを読む、などと変化をつけて、飽きが来ない工夫をするといいでしょう。

　場所を変えるのも良い方法です。脳科学の研究によると、同じ部屋の中であっても、身体の向きを変えるだけで視界に入る風景が変わり、集中力が回復するそうです。

　1日の勉強の最後を、キリの悪いところで終わらせるのも、お勧めの方法です。

　キリの良いところまでやると、「やり切った」という感じがして、モチベーションが途切れてしまいます。

　あえて少しやり残し、翌日に持ち越すことで、「やらなければ」という意欲が続くのです。