2018年05月22日 公開
2023年03月16日 更新
ただ、実際問題として、毎回の説明でこんなふうに煽ってばかりいると相手との信頼関係に悪影響が出てくる可能性があります。そんなときには、意外性を打ち出すようにしています。
聴き手に「おっ!?」と思わせるのです。たとえば、私が講義をするとき、
「よく知られてる○○ってあるけど、あれって実際は××だって知ってた?」
というフレーズを使います。
たとえば「電池」というテーマでの講義の冒頭で、次のように語りかけます。
「キミたちが毎日使っているスマホのバッテリー……。その歴史って、カエルから始まったの知ってた?」
このように切り出すと、生徒は「マジで?」という顔になります。
続けて、次のように言います。
「昔ね、イタリアのカルバニというお医者さんがカエルの解剖実験をやっていたんだ。そのとき、たまたまカエルの両脚に、それぞれ異なる種類の金属が触れたんだよね。その瞬間、死んでるはずのカエルの脚が、ビクビクって痙攣したんだ! それをたまたま居合わせたボルタという科学者が、そのカエルの痙攣をもとにして電池をつくったんだ。それがボルタ電池と呼ばれるもので、ボルタは電圧の単位のボルト(V)の由来にもなっているんだよ」
このように説明をすると、生徒がどんどんノッてくるのです。
更新:12月10日 00:05