2018年05月14日 公開
2023年03月16日 更新
先ほど上げた「アンテナの高さと広さ」に加え、「柔軟な思考力」が重要になってきます。今までの経験や実績、スキルはもちろん大事ですが、採用側からすれば「その人が自社になじめるかどうか」もまた、同じくらい重要です。40代は「不惑」とも言われるように、物事や仕事に対してある程度個人の考え方やスタンスが固まってしまいがちですが、思考の柔軟さがないと、なかなか新しい組織になじめないものです。
つまり、面接の場面では今までの実績やスキルをアピールすることも大切ですが、それ以上に、いかに自分の人間的な魅力をアピールするかが重要となるのです。
また、柔軟な思考力は、情報収集の段階でも重要です。インターネットの情報やキャリアコンサルタントとの会話の中で、自分自身の考えを一度ニュートラルにする必要があるからです。
都市部のニーズの高まりは言うまでもありませんが、近年は地方においても採用ニーズが急激に高まっています。実は弊社にヘッドハンティングの依頼をされる企業の75%は首都圏以外のクライアント。自社での採用がなかなか難しい地方の中小企業からの依頼も20%程度増えています。
とくにメーカーの工場や技術研究所などが多く立地している地方では、特定技術職や専門職の人材がなかなか見つからないため、そうした採用のニーズが非常に強いものになっています。
地方での人材ニーズの高まりのもう一つの要因として、インターネットや通販の普及があるでしょう。場所のハンデがなくなったことで、地方に多数の優良企業が生まれています。こうした成長企業では、社長自らが先導して採用に力を入れるところも増えています。
(『THE21』2018年1月号より)
更新:11月22日 00:05