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「40代からの転職」その現状とは?

2018年05月14日 公開
2023年03月16日 更新

高本尊通(プロフェッショナルバンク ヘッドハンター)

Qどんな職種、あるいは技能を持つ人が求められているの?

A 特定のスキルだけでない"掛け算のスキル"が求められます

40代前半と40代後半とでは、「売れる人」の傾向が違ってきます。40代前半くらいまでであれば、ある特定の業界や職種、技術で秀でた人であれば、十分ニーズがあります。「少し年齢は高いが、まぁ目をつぶって採用しよう」といったところです。

ただし、40代も後半となると、いくらある特定のスキルに秀でていても、「年齢のカベ」にぶつかることは少なくありません。

では、どういった人なら40代後半でも企業が採用したいと思うのかといえば、「〇〇×●●のスキル」という掛け算のスキルを持つ人。特定の業界や職種での経験、秀でた技術力などに加え、プラスαのスキルを持っている人材です。たとえば、「人事×グローバル」や「特定業界の法人営業×中国語」など、ベースの実績に加え、人とは違う尖ったスキルや経験などが重宝されます。

 

Q転職を考える際、まずすべきこととは?

A とりあえず、自分の市場価値をチェックしてみましょう

今すぐ転職をする気はなくても、自分のスキルに合う求人が世の中にはどのくらいあるか、インターネットなどで定期的にチェックしておきましょう。

あるいは、我々のようなキャリアコンサルタントと会い、年に1、2度、自身のキャリアについての客観的なアドバイスを受けたり、今後のキャリア形成においてどんなスキルを身につければよいかの相談をしてみるのもいいと思います。第三者に相談し「壁打ち」することで、見えてくることはあるはずです。異業種交流会やキャリアアップイベントなどへの参加も、良い刺激になると思います。

40代での転職を成功させる条件はいくつかありますが、その一つがこうした「アンテナの高さと広さ」を持つことです。40代になったら日常の仕事に流されず、いったん立ち止まって自分のキャリアと向き合うことが大切です。

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著者紹介

高本尊通(たかもと・たかみち)

プロフェッショナルバンク ヘッドハンター

1972年3月7日生まれ。大学卒業後、大手総合人材会社に入社。大手特別法人営業グループ責任者を経て、ソリューションコンサルティング担当マネジャーとして活躍後、2004年、株式会社プロフェッショナルバンク設立に参画。これまで約7千人あまりのキャリアに携わり、特に30代、40代の転職市場の現場に長く携わってきた。2012年にビズリーチ社の日本ヘッドハンター大賞、同年から2年連続でリクナビNEXT AWARD MVAを受賞するなどし、16年にはビズリーチ社によるヘッドハンターランキングで約1500人中第1位を獲得している。

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