2018年05月14日 公開
2023年03月16日 更新
もちろん、リスクはゼロではありません。ですが、仮想通貨が使える場所はどんどん増えています。ビットコインのみで販売する高級車が現われるなどの動きも出てきています。
この動きがさらに進み、より深く実体経済とつながっていく。たとえば金やダイヤモンドといった貴金属、あるいは不動産などの取引に使えるとなれば、一気に潮目は変わるでしょう。
こうした仮想通貨への本格的なシフトは、早ければこの2年、遅くとも5年で起こるのではないかと見ています。
「新しい通貨が生まれようとしている」と考えると説明がつきます。そもそも現行の通貨システムは、長い時間をかけて整えられてきました。たとえばこの50年間で日本円と米ドルの関係は、1ドル360円が、一時は1ドル80円を切るまでになった。ドル円の交換価値が4分の1以下に変動したわけです。
仮想通貨はその歴史をわずかな時間で再現している。そのため、変動が激しいのだと考えることもできます。
1ビットコインの価格は、数年前は5万円ほどだったものが、一時は100万円を超えるなど、一気に20倍に。ビットコイン全体の時価総額は約20兆円に達しています。これは日本のGDPの3~4%に当たります。
ですが、「日本のGDPの3~4%に過ぎない」とも言えます。全世界の経済取引の5%くらいが仮想通貨に置き換わると考えれば、仮想通貨の時価総額は日本一国のGDPである500~600兆円くらいになってもおかしくない。1ビットコインが将来的には1000万~2000万円になると予想する人は、こうした未来を見据えているのです。
また、「ビットコインは投資ではなく投機だ」という話もよく聞きますが、ビットコインの将来性を見越して長期で持つことを選ぶ人にとっては投資であり、相場の乱高下を利用して利ザヤを稼ごうと思う人にとっては投機。これは株式でも不動産投資でも同じことですよね。
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更新:11月22日 00:05