2018年04月03日 公開
2023年03月23日 更新
8タイプの分類は、3つの軸からなっている。
・ミクロ視点=身の回りの小さな世界における、人・関係・プロセスなどに興味をもつ。
・マクロ視点=大きな世界における、仕組み・機能・バランスなどに興味をもつ。
・直観意味的思考=物事を自分なりの世界観で認識して解釈する。そして、物事に独自に意味づけをしたり、理由を見つけようとする。
・事実論理的思考=事実と論理を重視し、理論的・定量的・統計的な視点から、物事の科学的な法則性を見つけようとする。
・WHAT重点=「どうあるべきか、何を成すべきか、それはなぜかを明確にする」ことに重点的に取り組む。
・HOW重点=「どのように具体化するか、実際にどう現実化するか」に重点的に取り組む。
ある人は、①視点の持ち方 は「ミクロ視点」が強く、②思考のパターン は「事実論理的思考」が強く、 ③行動の重点 は「WHAT重点」が強いという結果になる。
その結果、3つの軸の結果の組み合わせ(2×2×2)によって分類したのが8タイプとなる。簡単に特徴を説明しておこう。
1.想像力ゆたかな小説家(ミクロ×直観意味×WHAT) 直観に優れ、ユニークなアイデアを出せる。ただし、実行が苦手。
2.創意工夫の技能者(ミクロ×直観意味×HOW) 課題解決はお任せ! でも、興味のないことは頑張れない。
3.現実を見抜く観察者 (ミクロ×事実論理×WHAT) アイデアや仮説を検証するプロ。しかし、感性的なことは理解が弱い……。
4.頼りになる実務家 (ミクロ×事実論理×HOW) PDCAサイクルの神。一方、未知なことや未来への挑戦は苦手。
5.時代を感じる評論家 (マクロ×直観意味×WHAT)視野が広く物知りだが、知見を実務に落とせない。
6.未来を創る革新者 (マクロ×直観意味×HOW) 変化に敏感で先駆者の素質あり。でも、裏付けが甘い。
7.正しさを求めるコンサルタント (マクロ×事実論理×WHAT)なんでもロジカルに分析・説明できるが、データがないと動けない。
8.実現を目指す政治家 (マクロ×事実論理×HOW) ビジネスの方向性をビシッと決める。ただ、実務に弱く的外れなデータに振り回されがち。
自分や苦手なあの人がどのタイプか、少しは見当がついただろうか。
どのタイプに当てはまるかの診断方法はここでは割愛するが、30の質問に答えると自分のタイプがわかる仕組みになっている(詳しくは拙著『職場の「やりづらい人」を動かす技術』参照)。
更新:12月04日 00:05