2018年03月23日 公開
2023年03月23日 更新
そこで、まずは自分の現在の健康状態を把握しましょう。そのためには、健康診断や人間ドックに行かなくては……と考えるのは早計。大まかな体調ならば、自分で十分確認できます。
具体的には、毎朝起きた直後に、次の3つをチェックしましょう。
1つ目は、目覚めた直後の心拍数。スマートフォンのアプリを使えば簡単に計測できます。個人差はありますが、成人の場合、男性なら 65~75、女性なら 70~80が正常値とされています。これを毎朝計ります。いつもより心拍数が高いとしたら、それは疲労が溜まっている証拠です。
2つ目は、尿のpH値です。朝一番の尿をpH試験紙でチェックし、酸性かアルカリ性かを確かめましょう。望ましいのは6.5~7.5の範囲。暴飲暴食した翌朝は、5~6近辺の酸性に、逆に、野菜をしっかり摂った翌日にはアルカリ性に寄ります。なお、市販の試験紙は、pH5.0~8.0程度の範囲で測定できるものを選んでください。
3つ目は舌の状態です。洗顔時に鏡で舌を見て、薄い赤色なら心配ナシ。白いカビのような「舌苔」がびっしりついていたら、消化管のコンディションが乱れていると考えられます。
舌のチェックと同時に「タングスクレーパー(舌みがき)」を使って口内の清潔を保つと、なお良いでしょう。
3つのチェックは、毎朝の習慣にすることが大事。毎日続けることで、小さな変化にも気づきやすくなります。
自分の状態がつかめたら、普段の生活の見直しをしましょう。その柱は3つあります。「心」「食」「動」、すなわち心を明るく保つこと、食事の内容と量に配慮すること、そして適度な運動を行なうことです。
「忙しい生活では、とてもそこまでできない」「ストレスフルな毎日なのに、心を明るく保つなんて無理!」──といった声が聞こえてきそうですが、これらは意外に簡単に実践できます。
たとえばストレスは、睡眠を改善するだけでも大幅に軽減できます。たとえば早寝早起きの「朝型生活」に切り替えれば通勤ラッシュも避けられ、静かなオフィスで仕事に専心できるなど、ストレスフリーかつ効率的な時間の使い方が可能となります。
「食」に関しては、内容よりも量がポイント。生活習慣病の原因は一言で言うと「食べ過ぎ」ですから、腹八分目を心がける、食べたくないときには一食抜く、といった工夫が有効です。
運動に関しては、歩くのが一番です。歩く量を増やす、慣れてきたら速足で歩く、といったシンプルな方法なら、時間のない人でもできるでしょう。
このように、健康習慣はほんの少しの工夫でOK。あくまで「おおざっぱ」にやるからこそ長続きし、結果として健康の維持につながるのです。
更新:11月22日 00:05