2018年04月03日 公開
2023年03月23日 更新
定期的な収入があり、生活が安定したビジネスマンこそ、無計画にお金を使って老後破産する可能性がある──。そう指摘するのは、2万世帯の家計を救ってきたFPの藤川太氏だ。しかし、こうした悲劇は、40代からの「お金の見直し」で防げるという。「長生きなんかするんじゃなかった」と後悔しないために、今から見直すべきお金のポイントについてお話をうかがった。
40代の人たちが子供の頃は、持ち家があり、車を持ち、十分すぎるほどの保険に加入し、教育にできる限りお金をかける。これが普通の生活でした。しかし今、これらを全部追求すれば、破産するでしょう。昔の「普通」は、今や「贅沢」に。何かにお金をかけるのなら、何かを諦めるしかないのです。
死ぬまでに「いつ」「何に」「いくら」お金をかけたいのか取捨選択すれば、自分の価値観がはっきりします。それに従い、ライフプランを立てれば、充実した人生を送れます。逆にメリハリなくお金を使えば、老後破産に陥りやすいのです。次のページから、老後破産に陥りやすい典型的なパターンを紹介します。これを反面教師として、自分のお金の使い方を見直してみてください。
重要なのは「収入-将来のための貯蓄-固定費=日々のやりくり費」を意識して生活すること。実際には、入ってきたお金から生活費を引き出し、残ったお金は貯蓄にまわす家庭が多い。でも、今の世の中これではお金は残りません。将来を見据え、あくまで「貯蓄」を優先させるべきなのです。
更新:11月21日 00:05