2018年01月18日 公開
2023年05月17日 更新
ビジネスの常識が刻一刻と変化している現在。だが、日本企業で働いている人は旧来型の常識にどっぷりとつかっており、その間違いに気づかない……。今月から始まる本連載では、敏腕マーケッターとして活躍し、現在は海外を拠点にビジネスを展開する船ヶ山哲氏に、その広い視点から、現在、そしてこれからのビジネス常識について語っていただく。
今、世界は大きな変化を迎え変わりつつあります。その大きな変化の一つとして、起業もしくはフリーランスとして独立し活躍する人が非常に増えています。
背景にあるのは、日本企業の象徴でもあった「大企業=安定」が崩壊し、大企業に勤めることは「もはや正解ではない」という認識が広がりつつあること。日本の25年先を歩いているアメリカの現状を知れば、近い将来、この動きが日本に訪れることは容易に想像できます。
その証拠に、日本の終身雇用制度は過去の産物となり、出来高制度の導入や副業を行なう人たちが急速に増えています。総務省の発表では、日本の総労働人口6,500万人に対し、副業労働人口は2~300万人ですが、インテリジェンスの調査によれば、若手社員の5人に1人は何らかの副業をしているということです。
その他、クラウドサービスを展開するランサーズの2016年度調査によれば、日本のフリーランスの人口は1064万人を超えたとのこと。今後はさらに増加していくことでしょう。
この時代の流れに逆らうことはできません。
一生企業にしがみつき、上司の顔色を伺いながら、低い天井の下、頭を下げて歩くのか?
それとも、起業を成功させ自由とお金を得ながら大切な家族の笑顔を守るのか?
この選択が、あなたの未来を決めることになります。
このように言うと、「家族を守りながら自由を手にするほうがいい」と起業を選択しようとする人も多いでしょう。ただし、今のまま起業しても間違いなく失敗し、半年後にはアルバイト生活を余儀なくされます。
その証拠に、ある統計情報によれば、
設立5年以内の倒産率85%。
設立10年以内の倒産率93.7%。
設立20年以内の倒産率99.7%。
という残酷な数字が公開されています。実際、起業を成功させ夢を手にする人はごくわずかで、1年も持たずに廃業してしまう人が跡を絶ちません。
この数字だけを見ると、やはり企業にしがみつき「いつかは俺も一旗上げて……」という妄想を広げながらも、実際には奴隷生活を歩んだほうが無難かなと思いがちです。
ですが、心配ご無用です。これから始まるこの連載の内容をきちんと学び、実践することができれば、起業で成功するのはさほど難しいことではありません。というより、むしろ簡単で、やらないほうがバカと言えるほどです。
夢を確実なものにするために、その方法を今から具体的にお話ししていきます。
第1回目は、「なぜ多くの人は、起業しても失敗するのか?」について触れていくとともに、「どうしたら起業し成功することができるのか?」という視点についてお伝えします。
更新:11月21日 00:05