2018年01月08日 公開
2023年03月23日 更新
最後は、❾調停者タイプ。周囲との円滑な関係のために常に心を配る平和主義者です。
ところが勉強に関しては、この優しい性格が弱点に。闘争心に欠けるため、目標を立てて頑張るのが苦手なのです。だからこそコーチやメンターの指導が必須なのですが、これまた難しいことに、調停者は自分の意志を明確に伝えられず、合わない指導も我慢する傾向があります。しかも、我慢している自覚さえなく、そのまま何カ月も無駄に過ごしてしまうことも……。
その状況を突破する方法はひとつ。同じく調停者タイプのコーチやメンター=本人を理解してくれる指導者と出会うまで数を打つことです。具体的には、できるだけ多く、さまざまな教室へ体験入学してみること。「この人といるときは無理していないな」と思える相手が現われたら、それが「当たり」です。
なお、この「無理をしない」感覚をたくさん味わうことが、調停者には重要です。それによって、「自分が本来どうありたいのか」という、自分自身であまり考えたことのないテーマを掘り下げるきっかけになるからです。もちろん、これは程度の差はあれ、9タイプのすべての人に必要なこと。自分にフィットする感覚を探しつづけ、「これだ」と思った瞬間を味わう──それはまさに「自分らしさ」を見つける瞬間です。
ここから、「自分らしさをもっと発揮させたい」という希望が生まれます。それは「自己の成長」を望むモチベーションの原動力となるでしょう。
最終回は1月15日(金)に掲載予定です。
『THE21』2017年11月号より
取材・構成 林 加愛
更新:11月26日 00:05