2017年10月30日 公開
2023年03月23日 更新
今回の調査では、上司の問題が4位と6位に入っており、モチベーションを高める役割を担うべき上司が足を引っ張っている可能性が浮き彫りになった。
「『上司の態度が人によって違う』のは、部下側の捉え方の問題かもしれないですね。上司は部下によって態度を変えなければならない場合があるからです。たとえば、新入社員には口うるさいくらい仕事の進め方や成果に介入するべきですが、ベテラン社員には、いちいち口出しせず、信頼して任せる姿勢が必要。
問題があるとしたら、明らかに好き嫌いで態度が変わる上司。この場合は、上司を監督・指導する立場にある、さらに上の上司が対処しなければならない問題です」
一方、「何もしない上司がたくさんいる」問題は“大企業あるある”だと西尾氏は指摘する。
「これには会社は危機感を持たなければなりません。管理職がやたらと多い会社は、高度成長期の古い組織モデルを脱却できていないケースが多いからです。
かつての日本企業の給料体系は『後払い型』でした。若手のうちは給料を抑え、教育費や住宅にお金のかかる40、50代で役職がついて給料がぐんと上がるように設計されていました。
ところが、今や日本人の平均年齢は約47歳。古い給料体系のままで55歳を給料のピークにしておけば、財政は厳しくなる一方です。
パフォーマンスと給料を一致させるのは、現代の企業の急務。『何もしない上司』にモチベーションが下がる部下を盛り立てるためにも、必要ない管理職は降格させるか、仕事のパフォーマンスを上げさせるかの2択で対処する必要があります」
更新:11月26日 00:05