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「なんとなくだるい」を改善する!

2017年09月24日 公開
2023年03月23日 更新

西脇俊二(精神科医)

 

運動不足が「消化力」を低下させる

 また、運動不足は消化力も低下させます。

 先ほどお話ししたとおり、筋肉が減れば基礎代謝が低下します。筋肉量は20歳頃をピークに減少しますが、身体を動かさなければ、減り方はさらに加速します。消化力も基礎代謝も落ちれば、内臓が正常に機能しなくなり、食べ物をきちんと「消化・吸収・代謝」できなくなるのです。

 それでなくても、現代人はどんどん身体を動かさなくなっています。移動は電車やクルマばかりで歩く時間はほんのわずか。仕事でも1日中パソコンに向かって手を動かしているだけ。そんな人も多いはずです。

 しかし人間の身体は、動かして生活することを前提に作られています。ですから、いくら便利な時代になったとはいえ、意識して身体を動かさなければ、全身の機能が正常に働かなくなって当然。機械と同じで、人間の身体も動かさなければさびついてしまいます。

 かといって、身体を酷使するのも問題です。これまでまったく身体を動かさなかった人が、一念発起のつもりでいきなりフルマラソンを走ったら、それこそ身体はボロボロになってしまいます。身体を動かすことが大事とはいえ、何ごとも適切な量というものがあることを理解してください。

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著者紹介

西脇俊二(にしわき・しゅんじ)

精神科医/ハタイクリニック院長

弘前大学医学部卒業。1991年、国立国際医療センター勤務、国立秩父学園医務課医長などを経て、2009年にハタイクリニックを開業。専門は、がん、代替医療、精神療法。テレビドラマ医事監修として、『相棒』『ATARU 』などを担当。メディア出演や雑誌への寄稿も多数。著書に、『免疫力UP 自律神経を整える 基礎代謝が高まる! 消化力』(ワニブックス)など。

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