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「元気のない40代」と言われないための3つの対策

2017年09月07日 公開
2017年09月07日 更新

加島禎二(セルム代表取締役社長)

対策1 変化を肌身で感じる機会を意識的に作る

某刑事ドラマのセリフではないが、変化(事件)は現場で起きている。もちろん多くの人が現場で仕事をしているのであるが、これまでの仕事のやり方が通用しない、トライ&エラーをしなければならないような業務を、常に一定数担当するなどして、ビジネスの変化を体感する環境に身を置く工夫をしてはどうだろう。

また、直接仕事と関係のないサードパーティーのコミュニティを持つことも、ぜひ推奨したい。自分とは異なる価値観や物の見方に触れたり、これまで関心がなかった分野の人たちとの交流に目を開かれることもある。それが思ってもみないかたちで仕事に活きることも実は少なくない。ビジネスの感度を上げることにもつながるはずだ。

 

対策2 外部のリソースを活用する

仕事は、自分や自社のリソースだけで何とかしなければならないものだ、と思い込んでいないだろうか。その前提条件を捨てない限り、「次の一手」が生まれないことも多い。変化が常態化した中で最も危険なのは、「自前主義」に他ならない。

そこで、日頃から必要なアイディアを外部からできるだけたくさん入手できるような動き方・働き方をするべきだ。外部に良いパートナーを持てたら、自分のパフォーマンスは格段に良くなる。

そのためには予算が必要、あるいは上司の許可がないとできないと言うかもしれないが、必要なことであると思うなら、ぜひ自分から会社に働きかけてみるべきではないだろうか。すぐに結果にはつながらなくても、その動きは自分にとっても会社にとっても決して無駄にはならないはずだ。

 

対策3 若手を前面に押し出す

「若手を前面に押し出す」ような動き方をしてみることも有効だろう。若手を立てることで、新しい価値観や考え方、仲間を得ることも多いはずだ。

社内に広くネットワークを持っている40代社員こそ、社内の根回しや既存事業との整合性をとったりして若手のアイディアを成果に変えることができる存在だ。経営者が頼りにするのもそんな行動をしてくれる社員だ。

多くの企業では、既に評価項目の中に「周囲への貢献・サポート」、あるいは「若手の育成」という項目が入っているはずだ。そして、これが経営者を本当に喜ばせる行動の1つでもある。

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著者紹介

加島禎二(かしま・ていじ)

株式会社セルム代表取締役社長

1967年生まれ。上智大学卒業。リクルートを経て、1998年、創業3年目の株式会社セルムに参加し、2002年 取締役企画本部長に就任。今日では1000名を超えるコンサルタントネットワークの礎を築く。同社の常務取締役関西支社長を経て、2010年に代表取締役社長に就任。一貫して「理念と戦略に同期した人材開発」を提唱し、次期経営人材の開発や人材開発体系の構築、リーダーシップ開発、組織開発などに携わる。現在も顧客のプロジェクトの最前線に立ちつつ、優れた経営と強い事業に貢献する人材開発のあり方について、積極的に発信を続けている。

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