2017年09月02日 公開
2023年03月23日 更新
また、分野を問わずお勧めしたいのが、「覚えているときの自分」と結びつけるという方法です。「この本はあの店でコーヒーを飲みながら読んだ」「この部分は○○線の車中で覚えたところだ」と、インプット中に自分が何をしていたかというエピソードとセットにすると、学んだ内容も強く記憶され、思い出しやすくなるのです。
ちなみに、私は美容院で髪を切りながら勉強することがよくあります。「髪を切る」という、ある意味特異な状況と結びつけることが、印象を深めるうえで効果的なのです。
また、「自らストーリーを作る」という意味で有効なのが「ひとり質疑応答」。学んだ内容に関する質問を想像し、それに答えてみましょう。
私も司法試験の勉強中に「ひとり口頭試問」をよく行ないましたが、それによって理解が深まりました。聞かれて答える自分、というストーリーを描くことでより深い学習体験ができ、記憶として定着させることができるのです。
取材・構成 林加愛
『THE21』2017年7月号より
更新:11月22日 00:05