2017年08月23日 公開
2023年03月23日 更新
デスクワークの大半を占めるパソコンでの作業。少しでも効率化するために有効な方法がショートカットキーの活用だが、意外にも活用している人は少ない。外資系プロジェクト・マネジャーでシステム開発のプロである木部智之氏に基本のショートカットキーをはじめ、パソコンでの仕事を効率化する方法についてうかがった。《取材・構成=林加愛》
同じ仕事をするにしても、少しでも楽にできる方法を見つけたほうが効率は上がります。とくにパソコン作業はデスクワークのほとんどを占めるものです。にもかかわらず、時短ワザを使っている人は意外なほど少ないように感じています。
その代表格がショートカットキー。キーボードから手を放してマウスを使う、という中断によって毎回数秒のロスが発生します。これが積もり積もることで、仕事の速い人と遅い人の間の差がついていくのです。
「Ctrl+S=保存」などの「有名どころ」はさすがに多くの人が利用しているでしょうが、それ以外にも便利なキーが多数あります。
ただし、すべて丸覚えする必要はありません。使う機能は仕事内容によって千差万別ですから、自分が頻繁に行なう操作、もっと簡略に行ないたい操作だけをピックアップし、そのつど覚えるのが賢い方法です。それには、ネット検索が早道。検索すれば、すぐに目当ての情報が見つかります。次ページにも代表的なショートカットキーについてご紹介しましたので、参考にしてみてください。
メールのやりとりにも、多くのムダが隠れています。たとえば、社内メールの挨拶文。「○○さん、お疲れ様です」と書く数秒間を省くため、私は上司へのメールも含め、一行目から用件で始めるようにしています。
ただし、この方法は「失礼になるのでは」とためらう人もいるでしょうから、社内やチームで「宛名と挨拶は省略して良い」などとルール化しておくのがお勧めです。
受信メールを「一度しか読まない」ことも心がけています。いったん見て「後で対応しよう」と思って閉じると、読む時間が二倍に。読んだら即対応、その後は削除するか別フォルダへ。受信トレイが未対応メールのみになれば、これがTODOリスト代わりになり、タスクの見落としも防げて一石二鳥です。
更新:11月25日 00:05