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ごくフツーの営業マンが何でも売れる営業マンに変わるすごい売り方

2017年06月16日 公開
2023年04月06日 更新

高橋英樹㈱ブリッジ代表

1体1400万円の仏像が、月に10体も売れた「秘密」とは?

 その中には、1体1400万円もする金の仏像もありました。

 クライアントの社長さん曰く、「10年以上、1体も売れていない」というその仏像が売り方を変えただけで、月に10体も売れるようになりました。

 まず、金の仏像を購入するようなお客様はどんな方か、それをイメージするところから作戦は始まりました。この会社の社長さんは10年間、美術品として、この仏像を売ろうとしていました。

 それで売れないのなら、どうしたらいいか? ある程度、お金を持っていて、貯蓄として「金」の購入を考えている方々をターゲットにすべきではないか。その場合、真のライバル商品は「金の延べ棒」です。

 そこで、金の延べ棒に勝る、金の仏像がお客様に与えるメリットを探しました。

 すると、あったのです!

「墓地や墓石、仏壇、仏具、神を祭る道具など日常礼拝をしている物」は、「相続税がかからない財産」として国税庁で認めている事例を見つけたのです。「単なる美術品」ではなく「相続税対策の金融商品」として販売する。

 これこそ、この金の仏像に最適な「売り方」でした。

 あとはターゲットとなる層のお客様に、「金の延べ棒よりも手続きが簡単で、相続税対策にもなる金をご紹介しています」と営業するだけ。1400万円という、なかなか簡単には決断できない額でしたが、「メリットのほうが大きい」と思ってくれるお客様が少なくなかったことは、月に10体も売れるようになったことからわかります。

著者紹介

高橋英樹(たかはし・ひでき)

㈱ブリッジ代表取締役社長CEO/(一社) 国際営業代行協会PDAA 理事長

1979年6月生まれ。25歳で営業代行会社を設立。業種ごとに複数社の営業代行会社の代表取締役を歴任。徹底的に「売り方」にこだわる営業スタイルで、多いときには日に400件、累計1万社以上の企業の営業相談に乗り、車、保険、不動産、求人広告など、300を超える商品を「売れる商品」に変え、創業から5年で社員400名、年商90億円を超える営業代行会社に育てた営業代行のパイオニア。現在も営業の価値を高めるべく複数社の営業代行会社のファウンダーとして活躍し、自らも株式会社ブリッジ代表取締役社長に就任。ただ商品を販売するだけでなく企画開発、営業戦略を担うことで社会システムの変革を可能にする商品提供をサポートする。現在、生涯教育にも力を入れ保育園から福祉施設までの設立、開設、運営にも取り組んでいる。

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