2017年06月16日 公開
2023年04月06日 更新
「営業なんてもう辞めたい」「明日、会社に行きたくない」……毎日のように上司からお尻を叩かれながらも、なかなかモノが売れずに疲弊しきっている営業マン。結果、徐々に人が辞めていき、営業チーム全体が疲弊するという悪循環に陥っている会社は、今の時代少なくない。そんな中、「売れない理由は、売り方が間違っているからです」と答えるのは、「伝説の営業代行」と呼ばれ、現在は国際営業代行協会PDAAの理事長を務める高橋英樹氏。今回、新著『ごくフツーの営業マンが何でも売れる営業マンに変わるすごい売り方』を発刊した高橋氏に、「誰でも売れる営業マンになる方法」についてうかがった。
はじめまして! 私、高橋英樹と申します。
唐突ですが、私は「売れない営業マン」なんていない! と、心の底から信じています。
なぜ、そう思うのか。最初に少し、私の経歴をお話しさせてください。
私が新卒で最初に勤めた会社は、営業目標を厳しく達成させることで有名な会社でした。
成績を上げられない営業マンは容赦なくクビ。周りが次々と辞めていく中、私はなんとかいくつもの壁を乗り越えて、自分の部を持つまでになりました。
それからは、クビ寸前の人を見て見ぬふりはできず、私の部に来てもらっていたので、いつしか私の部下は「売れない営業マン」のレッテルを貼られた人たちばかりになりました。
「あれで、まともに仕事ができるのか?」
他部署の人たちはそんなふうに、私たちのことを見ていたようです。
それでも、大方の予想に反して、私たちは部としての営業成績をしっかり達成し続けました。
さらに言えば、早朝出社も残業も休日出社もありませんでした。当初、「もう会社に来たくない」と言っていた部下も「最近、会社が楽しいです!」と元気に言ってくれるようになりました。
そんな経験をした後、私は25歳で独立起業を果たしました。その後、私の会社は創業5年で社員400人を数えるまでになりました。しかも、従業員のほとんどが新卒者、営業に関しては素人の集まりです。
当然ながら、彼らは「売れない営業マン」のレッテルを貼られていた人たちよりも、さらに何の知識も経験もありませんでした。それでも、年商は90億円になりました。池袋のグリーン大通りに自社ビルも建てることができました。
更新:11月26日 00:05