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売れるものに共通する「法則」とは?

2017年06月01日 公開
2024年12月16日 更新

木暮太一(教育コミュニケーション協会代表理事)

4つの要素を使うと、こうなる!

では、売れる商品に共通することとはなんでしょうか。それは、次の4つです。

(1)ベネフィット
(2)資格
(3)目新しさ
(4)納得感

先ほどのスポーツジムの例を使いながら、具体的に説明します。

(1) ベネフィット
これは、お客さんが得られるメリットのこと。僕はこれを「Aだった人を、本人が望んでいるBにさせること」と定義しています。つまり、その人が望んでいる変化を得られること。「3カ月でマイナス10キロ!ぽっちゃりお腹がバッキバキに!」というのが、まさにそうですね。

(2)資格
これは、誰がそれを提供するかということ。もし、スポーツジムの広告に写っているトレーナーがぽっちゃり体型だったら……誰も、「ここでトレーニングすればやせられる!」とは、思ってくれませんよね。(1)のベネフィットが得られるかどうかの「信ぴょう性」に関わる問題です。

(3)目新しさ
既存のものとまったく同じものを出しても売れませんよね。その意味で、商品には独自性が必要です。他と差別化できる「目新しさ」は、お客さんに興味を持ってもらううえでは非常に重要です。

スポーツジムの例で言えば、「バランスの良い食事と適切な運動」と言われても、「たしかにそうだけど、当たり前すぎる」と感じませんか。「アメリカ生まれの最先端ダイエット法」などと言われたほうが、「今までと違うかも」と、興味を持つ人が多いと思います。

(4)納得感
(3)の「目新しさ」は重要なポイントですが、それだけを追求したのではダメです。たとえば、「暴飲暴食でダイエット」と言われたら、目新しさがありますよね。

でも、「暴飲暴食してダイエットができるわけがない」とも思いませんか? このように、ただ奇抜なだけでは信じてもらえないのです。そこで必要なのが、「納得感」です。「言われてみたら、たしかにそうかもしれない」と思わせるだけのものがあるかどうかということ。

 

いかがでしょうか? これらの「売れる法則」は、実際に売れている商品を見ても、大体当てはまっていると思います。

 

身近な「不」を解決する視点

「売れる法則」がわかったところで、では、実際にどのようにこれらに当てはまる商品・サービスを考えれば良いのでしょうか。

これには「不」を解消する、という視点が重要だと考えます。

先ほど、売れる法則の一つとして挙げたベネフィットとは、「Aだった人を、本人が望んでいるBにさせること」だとお話ししました。つまり、ここで言う「A」の状態には不便、不満、不安、不快、不都合など何かしらの「不」があるのです。

スポーツジムの例で言えば、「理想の体型と違う」という不満や、「肥満体型で不健康だ」という不安などがありますね。

「世の中にどんな『不』があるか」を考え、それを解決する商品やサービスを生み出せば、それは確実にベネフィットとなります。

身近な「不」は、自分のこれまでの生活を思い返してみると、結構見つかると思います。たとえば僕は、大学生だった頃、よく一人で鍋料理を作っていました。安くて簡単にたくさん作れる料理だからです。でも、残った料理を保存するときに、「不」を感じていました。鍋をそのまま冷蔵庫に入れるには大きいし、かと言って常温で放置しておくと傷んでしまう。冷却装置のついた鍋があれば……なんて、思ったことがありました。こういう、身近な例でいいのです。

僕は今、子供たちに作文や読書感想文の書き方を教えていますが、これも自分が子供だった時に「不」を感じた経験が元になっています。読書感想文の書き方がわからなくて、書きたくなくて、読書そのものが苦痛になってしまったのです。同じような思いをしている子供たちがいるはず、と思って始めたら、好評をいただいています。

このように、自分が感じる「不」に目を向けてみると、そこに仕事のヒントがあると思います。

 

「売れる法則」についてもっと詳しく知りたい人は……
『どうすれば、売れるのか?』
木暮太一著/ダイヤモンド社


売れる商品は、「不」を解決する!消費者が感じる不満・不安・不便をどう見つけ、どう解決するのか? 同じように見えるのに、なぜ、売れ方が違うのか? 人を惹きつけるコンセプトの秘密と、そのシンプルな設計法を公開。

 

 

プロフィール

木暮太一(こぐれ・たいち)

言語化コンサルタント・作家・一般社団法人教育コミュニケーション協会 代表理事

14歳から、わかりにくいことをわかりやすい言葉に変換することに異常な執着を持つ。学生時代には『資本論』を「言語化」し、解説書を作成。学内で爆発的なヒットを記録した。ビジネスでも「本人は伝えているつもりでも、何も伝わっていない状況」を多数目撃し、伝わらない言葉になってしまう真因と、どうすれば相手に伝わる言葉になるのかを研究し続けている。企業のリーダーに向けた言語化プログラム研修、経営者向けのビジネス言語化コンサルティング実績は、年間200件以上、累計3000件を超える。『リーダーの言語化』『すごい言語化』(ともにダイヤモンド社)ほか、著書68冊、累計195万部。

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