2017年03月21日 公開
2024年12月16日 更新
メンタルを整えるための方法として、最近、とくに注目を集めているのが「マインドフルネス瞑想」だ。仏教の瞑想から宗教性を取り除いたもので、科学的に効果が認められているという。いったいどんなものなのか? マインドフルネス瞑想の指導をしている吉田昌生氏に教えていただいた。
ビジネスマンには、日々成果を問われて緊張にさらされ、人間関係のストレスにも悩んで、メンタルが疲弊している人が少なくありません。そんな人に必要なのは、「思考する」ことから離れて、「今・ここ」を「感じる」力を取り戻すこと。マインドフルネス瞑想は、そのためのトレーニングです。
もともとは仏教の悟りを開くための瞑想法でしたが、近年、脳科学の研究でもストレス低減などの効果が実証され、注目を集めるようになりました。グーグル社など、数々の有名企業が生産性や創造性のアップのために取り入れていることでも話題になっています。
マインドフルネス瞑想にはさまざまなやり方があるのですが、最も基本的なのは呼吸を使う方法です。ふだん無意識に行なっている呼吸の感覚に意識を向けることで、「今・ここ」に気づく力を高めるのです。
手順は至ってシンプルです。
(1) 呼吸によって、お腹がふくらむ、縮むという感覚に注意を向ける。
(2) 注意が逸れて雑念がわいてきたことに気づく。
(3) 雑念を手放して、再び呼吸に注意を向ける。
これを繰り返すだけです。座ってやっても、立ってやっても、姿勢はどのようなものでもかまいません。
1日15~30分以上やると効果を実感しやすいのですが、時間がなければ3分でもOKです。
更新:01月19日 00:05