2017年02月14日 公開
2023年03月23日 更新
日本ハムは選手の入れ替わりが激しいチームだ。栗山監督が就任してから5年の間にも、顔ぶれは大きく変わった。主力が抜けると低迷するチームが多い中で、常に好成績を収め続けている理由はなんだろうか。
「チームとして結果を残し続けるためには、常に選手を入れ替えながら、若手選手を育てていくことが求められます。とくに優勝した翌年はそれを意識します。安定した組織は良いけれど、その状態に慣れてしまうと成長がありません。キープしようと思っても面白みがないですし、勝ったときこそ次のプラスアルファを生み出さないといけない。
『チームを崩す』ことによって、これまでは出場機会に恵まれなかった選手たちは『今度はチャンスがあるかもしれない』と頑張ることができますし、出場していた選手たちには緊張感が生まれ、『次も絶対ではない』と努力し続けるようになり、結果的に個々の能力が高まる。個人もチームも進化し続けないと意味がないですからね。
でも、それができるのは、やはり選手をはじめ、フロントやコーチ陣などとの信頼感があるからだと思います。プロ野球において、打率とか打点とか防御率とか……もちろん個人の数字は大切です。でも、それを一番にしていたら強いチームは作れない。勝てるチームを作るために何をしたらいいのか考え、皆が同じ方向を向いて動くことが、継続的に強いチームを作るのだと思います」
更新:11月22日 00:05