2017年03月22日 公開
・前時代的
・「型」を重視し、「意味のない会議」が好き
・朝令暮改が多い
→対処法は「『目的』をはっきりさせること」
旧世代は「型」を重視する傾向が強い。前例を踏襲すること、決まったプロセスを経ることを不可欠と考え、意味なく会議を開いたり、意味なく頻繁に呼びつけて報告させたりする。
そうした形式主義には、否定や異議ではなく「目的」を問うことが効果的。「何を目的にしていらっしゃるか、『教えていただけますか』」と、教えを請う形で聞けば波風は立たない。
また、いったん言ったことを「言っていない」と主張する「朝礼暮改上司」に対しては、証拠を残すのがベスト。小さなミーティングでも議事録を作る、口頭で指示を受けたら席に戻った後その内容を明記した確認メールを送る、などの対処をとれば万全だ。
・細かく言わないと伝わらない
・常識が通じない
・傷つきやすい
→対処法は「『傾聴』スキルを使うこと」
「今時の若者は傷つきやすい」と言われるが、その根本にあるのは承認欲求。彼らは「わかってほしい」思いが満たされないと「傷ついた」と言い表わすのが特徴だ。
そんな若者には、傾聴ベースの接し方を。特に重要なのは失敗したときの質問の仕方だ。「なぜこうなった」と結果を問いつめるのではなく、「なぜそうしようと思ったの」と背景やプロセスを問うこと。とかく詰問調になりがちな「Why質問」が、相手の思いを汲む承認の言葉へと変貌する。
傾聴と言っても、「ひたすら聴くのみ」という聖人君子のような状態でいる必要はない。「私はこう思っていたんだ」「私もちょっとつらかったなぁ」など、自分の感情も適宜開示しよう。それによりストレスも軽減され、相互理解も深まる。
《『THE21』2017年3月号より》
更新:11月22日 00:05