2016年12月16日 公開
2016年12月16日 更新
「本屋」が好きだ。
地元の中規模書店やターミナル駅などにある大型書店で新刊本や趣味の本、雑誌を見るのも楽しいけれど、仕事で本を探したり買ったりすることも多いためか、どうも仕事モードになってしまうことがある。
けれど、町の本屋にはそれがない。
とくに、初めて訪れる本屋は、店に入った瞬間からテンションが上がってきて、本棚の間を歩いていると、すごくドキドキしてくる。
どんな本が置いてあるのか、どんなジャンルでわかれているのか。
そこには、知っている本もあるけれど、見たこともない本もたくさんあって、気になって手に取ってめくってみて……を繰り返すだけでも心が満ち足りてくる。
『CASA BRUTUS』12月号の特集は、「居心地のいい本屋さん」。
特集のほぼすべてが国内外の本屋や図書館の紹介(最後にちょこっとブックガイドが入っている)。ページをめくるたびに、本屋を訪れたときのドキドキする感覚が湧き上がる。
東京の本屋さんからはじまり、山の中の本屋さん。食事をできる本屋さん、泊まれる本屋さん。日本の小さな本屋さん、海外の大きな図書館などなど。
いつか行ってみたいと思いつつ、きっと行けないところばかりだけれど、でも、その写真を見ているだけでも胸が高鳴る。
「行ってみたい」「やってみたい」と思わせ、そこに導くガイドがあり、さらに、すぐにそれを実行できなくても「持っていたい」と思わせる保存性も備えた雑誌は最強だと思う。
ちなみに、海外の本屋さんはさらに面白い。
書いてあることは全然わからないことが多いけれど、そこにあるものはほぼすべて初めて見る本ばかり。こんなことが書いてあるのかな? と想像しながら見ているだけでも世界が何倍にも広がった気分になる。
あ~本屋巡りがしたくなってきた!
執筆:THE21編集部 K(「雑誌」担当)
更新:11月23日 00:05