2016年11月05日 公開
2023年05月16日 更新
さて、上司と部下が同じタイプの場合は、お互いのことが理解しやすいためスムーズにいきますが、必ずしも同じタイプの組み合わせになるとは限りません。自分とは異なるタイプの部下に対し、相手に合った任せ方をする必要があります。
最もトラブルが起きやすいのは、「結果重視タイプ」の上司と「人柄重視タイプ」の部下。結果重視タイプの上司は、とかく期限にうるさいので、質を重んじる人柄重視タイプの部下と対立しがち。部下とのプロセスの共有を重視し、結果が伴わなくても努力を認めてあげましょう。
一方、「人柄重視タイプ」の上司が注意したいのは、自分の裁量で仕事を進めたい「直感重視タイプ」の部下の扱いです。「人柄重視タイプ」はクオリティを気にするあまり、細かな指示を出しがちですが、部下を束縛せずに具体的なやり方は任せてしまいましょう。
「直感重視タイプ」の上司と「結果重視タイプ」の部下の組み合わせも要注意です。結果重視タイプは与えられた仕事を効率よくこなしていくため、上司の場当たり的な指示に対して反感を覚えるからです。
以上のコミュニケーション法を参考に、部下にさまざまな仕事を任せ、より大きな仕事を手がけてはいかがでしょうか。
『THE21』2015年10月号より
取材・構成 前田はるみ
更新:11月26日 00:05