2016年06月28日 公開
2023年05月16日 更新
投資の方法には、「一括投資」「時間分散投資」の2つがあります。一括投資とは手持ちのお金をすべて一度につぎ込む方法。一方、時間分散投資は、1カ月ごとなど定期的に一定額の投資を継続するというものです。これはどちらが優れているというより、その時の「タイミング」、つまり「いつ投資するか」によって変わってきます。
株式相場が右肩上がりだとわかっている時期は、「一括投資」が断然有利。たとえば、民主党政権から自民党政権に替わる直前から始まった、いわゆるアベノミクス相場。日経平均株価は8,000円台から瞬く間に10,000円を突破し、気が付けば20,000円を突破しました。安倍政権発足時に「これから相場は右肩上がりになるに違いない」と潮目を捉えて一括投資した人が、最も大きなリターンを得られたのです。
ただ、そんなアベノミクス相場も2015年の夏ごろから基調が変化し、2015年末から2016年の年明けを境に徐々に下落。今回のEUショックで一段と下落し、2015年の12月頭に20,000円近かった日経平均株価は7カ月で実に5,000円、25%値下がりしたことになります。マイナス金利の導入の効果もむなしく、現実は厳しいと改めて認識させられます。
このような不透明な時代にこそ効果を発揮するのが、「時間分散投資」です。たとえば、〇〇ドル(円)と決めた金額だけ、毎月一定のタイミングで投資を行なう「ドルコスト平均法」という手法があります。投資する金額が一定のため、購入時点の価格が高いと少なめの購入、価格が安いと多めの購入となります。
ポイントは、相場が下がれば下がるほど、たくさん買えることです。そしてその価格が反転して上昇すれば、その分大きな投資結果が得られるわけです。
投資信託を例に考えてみましょう。少々極端な例ですが、毎月1万円ずつの時間分散投資で、1口1万円の投資信託商品を購入するとします。毎月1口ずつの購入で、12ヶ月後には12口の保有になります。この価格が2万円に上昇した場合、投資元本は12口×2万円=24万円にまで増えます。12万円のプラスです。
一方、価格が1口1,000円まで値下がりしたとすると、1ヶ月1万円で毎月10口購入できます。12か月で120口の保有です。ここで再び価格が1万円に戻ったとすると、120口×1万円で120万円。価格が2万円に上昇すると、120口×2万円で240万円となります。実に100万円以上の大きなプラスとなるのです。
つまり、時間分散投資を実行している人にとって、相場の下落時こそが買い時と言えるのです。たくさん仕入れても在庫にはなりませんので、置き場所にも困りません。生モノでもありませんので、腐る心配もありません。安値で仕入れて、高値で売るという商売の基本を意識するのであれば、ドルコスト平均法が安心です。
更新:11月24日 00:05