2016年04月21日 公開
2022年12月07日 更新
こうして、「名前が出ない」の原因をよくよく見てみれば、あなたの記憶力が悪いからでないことがわかるでしょう。そして、名前は忘れやすいことを自覚して、必要な行動を取ればいいだけです。
まずは意識して「繰り返す」こと。
名刺交換のときから、会話の中で「○○さん」と意識して口に出すのです。こうして何度も繰り返すだけで、「名前が出ない」は一気に減ります。実際に口に出したときだけでなく、その後も頭の中で自然に繰り返すので、繰り返す回数が一気に増えるからです。
また、相手の名前を会話の中で出すことは、相手に意識が向きやすくなり、親しみを感じやすくなります。呼ばれた相手も悪い気はしませんし、むしろうれしいと感じますから、相手との距離を一気に縮めることにもなるのです。
さらに、ダメ押しで「名前が出ない」をピタッとなくすためには、「名前」に意味をつけるという覚え方がありますが、それについては『「名前が出ない」がピタッとなくなる覚え方』をご覧ください。
「名前が出ない」をはじめ、「昨日読み終わったばかりの本なのに、中身が思い出せない」「あれ? ハガキ出すのを忘れた」、「また、傘を電車に忘れてしまった……」「昨日の昼、何食べたっけ? 覚えていない」……などなど、仕事をはじめ毎日の生活で、「あ、忘れた」「え? 思い出せない」ことがよくあるかもしれません。
そんなとき、「記憶力が悪いなあ」とか「歳のせいで記憶力が落ちてきた」、さらには「認知症かも?」なんて思っていませんか?
でも、それはほとんどの場合、勘違いです。
記憶はもともと「大雑把であいまい」なものであることや、「脳のメモ帳」とも呼ばれるワーキングメモリ(作業記憶)が、実は「覚えているようで覚えていない記憶」であることなど、記憶の正体をよくよく見つめてみれば、その理由がわかります。
そして、その正体を踏まえて、脳にやさしい覚え方をすれば、「あ、忘れた」「え? 思い出せない」といった悩みは激減するのです。
『「名前が出ない」がピタッとなくなる覚え方』では、日常生活や仕事での21もの具体的ケースを取り上げ、なぜ忘れてしまうのか? どうすれば忘れないのか? 覚えられるのかを解説しています。
ぜひ、本書で記憶にまつわる悩みをなくし、「記憶力がいいね」と言われる毎日を歩んでください!
更新:11月23日 00:05