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あなたが英語を聴き取れない「6つの理由」とは?

2016年01月22日 公開
2023年05月16日 更新

西蔭浩子(大正大学表現文化学科教授)

脱落ウイルス――語末の子音は消えることがある

話すスピードが速いとき、文字では書いてあるのに実際は発音されず、音が「落ちる」ことが頻発します。たとえば「get together (ゲッ・トゥゲザー)」のように同じ子音が続く場合、前の子音が発音されず、そこに一瞬の間が生まれます。また、kやtなどの子音は、語末に来ると聴こえなくなります。

同じ子音が続く場合、前の子音が聴こえない。
例「get together(ゲッ・トゥゲザー)」「take care(テイ・ケア)」

似た子音が続く場合は、前の子音が聴こえない。
例「good time(グッ・タイム)」「hot dog(ホッ・ドッ)」「chill red(チ・レッ)」

子音が連続する場合は、前の子音が聴こえない。
例「beside me(ビサイ・ミー)」「could hear(クッ・ヒア)」

[b][d][g][k][p][t]の6つの子音は、単語や句、文章の最後に来ると聴こえない。
例「I was tired(タイアー)」「Look!(ルッ)」

 

短縮ウイルス――パターンを覚え込むのが一番

I amがI ’mに、You areがYou ’reに短縮されるというのは誰でも知っていることでしょうし、文字で見れば一目瞭然です。ただ、これが実際に発音されると、全然違う音に聴こえて意外と聴き取れないもの。以下のようなパターンを覚えてしまうといいでしょう。

am、is、areなどが前の語と結びつく。
例「I am=I’m(アイム)」「You are=You’re(ヨーア)」

will、wouldが前の語と結びつく。
例「I will=I’ll(アイウ)」「He will=He’ll(ヒル)」「I would=I’d(アイドゥ)」

have、has、hadが前の語と結びつく。
例「I have=I’ve(アイヴ)」「He has=He’s(ヒズ)」

will、would、shouldなどがnotと結びつく。
例「will not=won’t(ウオウン)」「would not=wouldn’t(ウドゥン)」

should、would、must、mightなどがhaveと結びつく。
例「should have=should’ve(シュダヴ)」

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著者紹介

西蔭浩子(にしかげ・ひろこ)

大正大学表現文化学科教授

獨協大学外国語学部英語学科卒。コロンビア大学大学院修士課程修了(英語教授法)。2008年にNHK教育テレビ『英語が伝わる! 100のツボ』で講師およびスキットとテキストの執筆を担当。主な著書に『英語リスニングのお医者さん』(ジャパンタイムズ)などがある。

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